アース製薬、業務デジタル化基盤の導入で現場主導の改善を加速

2026年7月1日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 アース製薬は、クラウド型ワークフロー・Webデータベースサービスの「SmartDB」を採用し、4月から本格運用を開始した。6月30日、製品を提供するドリーム・アーツが発表した。業務部門の担当者が自らデジタル化を担う体制を整え、全社的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進と企業競争力の強化を図る。

 アース製薬は、豊かな暮らしと持続可能な地球の未来を共創することをDXビジョンに掲げ、データドリブン経営やデジタル人材の育成に取り組んできた。一方で、既存システムは、業務の見直しや新たな要件が出るたびに、IT部門による個別の開発が必要となる構成であり、業務部門自らが仕組みを構築することは容易ではなかった。また、情報システム部門では保守・運用業務に加え、各部門からの多様なデジタル化ニーズへの対応が集中し、結果として統制を保ちながら現場に開発を広げられない状況にあった。さらに、メール中心のやりとりにより情報や進捗が分散し、業務プロセス全体を把握しづらいという課題も抱えていた。

 こうした背景から、統制を維持しつつ現場主導で業務改善を進められる全社基盤として、SmartDBの導入を決めた。選定にあたっては、ITの専門知識を持たない担当者でも開発できるノーコード機能や、きめ細やかな権限制御による強固なセキュリティとガバナンスの両立が評価された。大企業の複雑な業務要件に対応できる豊富な標準機能や、ユーザー企業同士のコミュニティによる定着支援体制も決め手となった。

 導入に伴い、業務部門の担当者が約1週間で申請アプリを構築するなど、短期間で試作と改善を繰り返す開発サイクルが定着しつつある。情報システム部門における開発効率も向上し、全社展開は当初計画より1カ月前倒しで完了した。具体的な業務プロセスの面では、ソフトウェア購入業務の見積依頼から導入までのプロセスを単一のワークフローに統合した。これにより、分散していた情報の一元管理が可能になり、意思決定の迅速化につながっている。

 今後は、業務部門による開発体制の拡大と定着を進めるとともに、ユーザーコミュニティの知見を積極的に活用していく。また、AIを活用したオプション機能「SmartDB Practical AI」の活用も視野に入れ、さらなる業務効率化と意思決定の迅速化を推進する計画だ。

 アース製薬の執行役員で経営統括本部情報システム部部長を務める梶晃氏は、業務改革を進めるためには現場の一人ひとりが主体的に課題を解決していくことが重要だと指摘する。今後は活用の定着に向けて現場のアプリ開発体制の確立とデジタル人財育成を強化し、自律的に改善が進む組織を目指すとともに、AIオプションの活用も視野に入れ取り組みを進めていきたいとしている。

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