キャドマック、ライセンス基盤の導入でサブスク移行と運用自動化を推進

2026年7月1日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 キャドマックは、自社ソフトウェア製品の販売モデル多様化とライセンス管理業務の効率化に向けて、クラウドホスト型のライセンス管理基盤「Sentinel EMSaaS」を採用した。6月30日、製品を提供するタレスの日本法人であるタレスDISジャパンが発表した。従来の売り切り型から継続収益型ビジネスモデルへの移行を可能にし、知的財産の保護と顧客の利便性向上を進める。

 キャドマックは1993年の設立以来、産業オートメーション企業や中小規模の製造業者向けに、板金加工用のCAD/CAMソリューションを提供してきた。製品はクラウドとオンプレミスの双方で展開されているが、従来の永続ライセンスを中心とした売り切り型の仕組みは、事業拡大に伴う運用面や商用面の拡張性に課題を抱えていた。また、外部の開発パートナーがライセンスの生成や管理を手作業で行っていたため、有効化のために現場訪問が必要となる場合があり、製品提供までに数日から数週間の遅延が発生していた。さらに、使用状況の可視化やユーザーからの即時アクセス対応、リバースエンジニアリング防止といったセキュリティ対策の強化も求められていた。

 こうした背景から、柔軟性とセキュリティを兼ね備えた全社基盤として同システムの採用を決めた。選定にあたっては、ITに詳しくない顧客でもWebポータルを通じてオンラインでライセンスを自己管理できる点や、リバースエンジニアリング、改ざん、不正ライセンスから保護する「Sentinel Envelope」を含む包括的なセキュリティ機能が評価された。日本法人による地域に密着した技術支援体制も決め手となった。

 導入に伴い、製品ポートフォリオ全体でライセンス運用が標準化され、サブスクリプションや機能別アドオン、オンラインとオフラインの双方に対応した有効化など、複数のライセンスモデルを提供できるようになった。現在、同社は基本製品とアドオンに対応する800件以上のライセンスアクティベーションを管理しており、顧客のインフラ環境に合わせた最適な提案を可能にしている。これにより、アップセルやクロスセル、契約更新といった新たな収益機会の創出にもつながっている。顧客側でもライセンスの即時有効化が可能になり、導入遅延の解消と生産性向上が実現した。

 今後は、蓄積されたライセンスデータを活用して顧客の実際の利用状況に即した製品提案を進め、さらなる収益拡大を目指す。また、社内受注管理システムとの連携による業務プロセスの自動化や、クラウドベースライセンスの活用拡大も視野に入れ、ビジネスの高度化と規模拡大に取り組んでいく。

 キャドマック開発部部長の渡邉光行氏は、「これまでのようにライセンスを個別に手動でインストールする必要はなくなり、現在はライセンスを直接配布し、ユーザー自身がオンラインで自律的に管理できるようになった。オンライン・オフラインを選択できることで、柔軟性に対するニーズにも応えている。Sentinelは、現在の事業成長だけでなく、当社のソフトウェアビジネスを高度化し、将来のビジネス拡大を支える基盤だ」としている。

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