丸文は、数万点に及ぶ製品のフォーキャスト管理業務の標準化と効率化を目的に、サプライチェーン計画システム「Kinaxis Maestro」を採用した。7月7日、導入および定着支援を担当したエクサが発表した。現場が使い慣れたExcelのインターフェースを維持しながらデータを一元管理する仕組みを構築し、現場の使い勝手と全社的なデータ統制を両立させた。今後は蓄積された計画データを戦略的に利活用し、データドリブン経営の深化を目指す。
丸文は、半導体や電子部品・電子機器を扱うエレクトロニクス専門商社であれう。同社では、数万点に及ぶ製品の販売・在庫・発注予定といったフォーキャスト管理において、サプライヤごとに異なる報告フォーマットへの対応が必要だった。現場では営業担当者ごとのExcel作業が多く、業務の属人化が課題となっていた。さらに、営業担当者が作成したデータをサプライヤ向け報告資料として再加工する必要があり、集計担当者の作業負荷も大きくなっていた。同社は世界50拠点、3000社以上の顧客と800社以上のサプライヤをつなぐ規模を持つため、計画データを一元管理して業務の標準化と効率化を進めることが急務となっていた。
こうした背景から丸文は、大容量データの高速処理性能を評価してKinaxis Maestroを選定した。開発パートナーとしては、企画段階から運用保守まで一貫して推進できる体制と、SCM領域における業務知見を備えている点を評価し、エクサを選定した。新基幹システム(SAP)との同時稼働という難度の高いプロジェクトでありながら、両社が連携して管理情報の仕分けや標準化を進めた。現場の利用定着を見据え、Excelの操作性を維持したまま裏側でデータをシステムへ一元化する業務設計を行い、現場の混乱を最小限に抑えた。
2025年8月のシステム稼働以降、丸文は全社共通フォームへの統一による営業フォーキャスト作成業務の標準化を推進し、属人化の解消へ向けた足掛かりを築いている。また、フォーキャストデータの再加工や集計作業が効率化されたことで、サプライヤ報告資料の作成にかかる工数や負荷の削減を実現した。
同システムの導入により丸文は、散在していた計画情報を一元管理できる運用の基盤を整えた。営業管理本部部長代理の木﨑氏は、「エンジニアの方々が単なるシステム開発者ではなく、SCMの深い業務知見を備えていた。私たちの業務課題を深く理解し、常に的確な提案をいただけたことが、プロジェクト成功の大きな要因だ」としている。