八十二長野銀行は、個人ローン業務の統合および高度化に向け、nCinoの融資業務統合プラットフォームを採用した。7月30日、nCinoが発表した。顧客向けや住宅事業者向けのポータルを含む業務基盤を一気通貫で統合し、業務効率化とAI活用を推し進める。
八十二長野銀行は、八十二銀行と長野銀行が2026年1月に合併して発足した地方銀行。第1次中期経営計画において、デジタルトランスフォーメーション(DX)とAI投資を通じた競争優位性の確保を掲げている。
従来、個人ローン業務では複数のシステムを組み合わせて対応していたが、システムが分散した複雑な構成となっていた。これにより、保守や改修時の影響範囲が拡大しやすく、外部ベンダーへの依存も相まって現場からの改善要望や環境変化への迅速な対応が困難になっていた。申込受付から審査、契約、実行後管理までの業務プロセス全体を一括で高度化し、柔軟性と機動力を確保するため、業務を横断的につなぐ統合プラットフォームの導入を決めた。
プラットフォームの選定にあたっては、個人ローンの全業務プロセスを統合して関係者の利便性向上と業務効率化を同時に実現できる点を評価した。また、約300人規模のシステム開発力を持ち自行開発のAI審査エンジンを運用する同行にとって、AI等のテクノロジーが継続的に進化し、行内で自らメンテナンスや拡張を行える柔軟性を備えている点も決め手となった。
今回の取り組みでは、顧客や住宅事業者とのコミュニケーションから行内の業務プロセスまでを単一基盤に統合し、自動化を進める。さらに、自行開発のAI審査エンジンを連携させるほか、今後はAI-OCRやAIチャットなどの機能も拡張し、審査結果の即時回答など顧客利便性の向上を図る。
プロジェクト初期からシステム部門のメンバーが参画して内製化の準備を進めており、稼働後も現場の要望やビジネス変化を迅速にシステムへ反映させる仕組みを構築する考えだ。