ホテル三日月は、グループ全体の購買情報の一元化と食の安全管理体制の強化を目的に、受発注システム「BtoBプラットフォーム 受発注」と商品規格書管理システム「BtoBプラットフォーム 規格書」を採用した。8月18日、両製品を提供するインフォマートが発表した。仕入れ業務の大幅な効率化を見込んでいるほか、アレルギー情報の迅速な共有基盤を構築することで、バックオフィス業務の負荷軽減と顧客満足度の向上につなげたい考えだ。
同社が千葉県木更津市で運営する「龍宮城スパホテル三日月」では、これまでも仕入れ業務の効率化を進めてきたが、経営基盤をさらに強化するため、グループ横断で購買情報を可視化し、リアルタイムで原価を把握できる仕組みづくりを検討していた。また、食物アレルギーを持つ宿泊客が増加傾向にある中、アレルギーや原産国などの情報を記載した商品規格書を一元管理し、食の安全・安心を担保する体制の構築も急務だった。
こうした背景から、同社はインフォマートのクラウドサービス2製品を採用した。2026年6月にBtoBプラットフォーム 受発注の利用を開始し、同社が運営する各施設で個別に管理していた仕入れ情報を一元的に可視化した。調理現場や料理長が自律的に発注・管理できる環境が整ったことで、正確な原価把握や棚卸データの自動集計がリアルタイムに行えるようになり、バックオフィス業務が大幅に効率化された。施設間で商品を横展開するといった連携も進み、取引先や商品の集約によるコストの最適化も進んでいるという。
一方、BtoBプラットフォーム 規格書は、2026年中に利用を開始する予定だ。龍宮城スパホテル三日月での食事は特定多数の宿泊客が利用するバイキング形式を主力としているため、アレルギー情報の正確かつ迅速な提供が欠かせない。同製品の基盤を活用してアレルギー情報を素早く共有・確認できる仕組みを構築し、料飲部門と調理部門の連携を深めることで、より安全な料理の提供を目指す。
ホテル三日月の担当者は、「従来発注システム比での発注時の工数削減、リアルタイムな単価の可視化ができた。現場スタッフの生産性向上と商品単価、発注金額の意識づけに直結しており、総合的な業務効率改善にもつながってきている。今回のシステム刷新を、顧客の食の安全と満足度向上に役立てていく」とコメントしている。