ベイシアは、「オトナリマート伊勢崎下道寺店」に設置したコーヒー自販機2台へ、エム・ピー・ソリューションが提供するキャッシュレス決済端末「IM10」とマーケティングサービス「ジハトク」を採用した。9月8日、エム・ピー・ソリューションが発表した。キャッシュレス決済と現金支払いの双方に対応する環境を整備し、利用者の利便性向上とレジ混雑の緩和を図った。
スーパーマーケットを展開するベイシアでは、従来店舗でコイン投入式のコーヒー自販機を運用していた。現金を持つ利用者は直接購入できたものの、キャッシュレス決済を希望する利用者は有人レジで専用コインを購入する必要があった。同社は現金とキャッシュレス決済の併用を検討していたが、機器の仕様上の制約や当時の現金利用率の高さから、コイン投入式を選択してきた経緯がある。
そうした中、従来使用していたコイン投入式自販機のメーカー販売終了を受け、同社は後継機として完全キャッシュレス対応機の選定を進めた。しかし、レジ列に並ばずにキャッシュレスで購入したいという要望に応える一方で、自販機を完全キャッシュレス化すると現金での支払いを希望する利用者が購入できなくなるという課題が生じていた。さらに、コーヒー購入のために有人レジへ並ぶ利用者の存在がレジ混雑の一因となっていたほか、自販機本体での現金管理や防犯対策、価格改定への対応といった店舗側の負担も課題となっていた。
そこでベイシアは、キャッシュレス決済端末のIM10と、TOPPANと共同開発した、QRコードを自販機や券売機の決済端末で読み取ることで商品と交換できるマーケティングサービス「ジハトク」を組み合わせて採用した。IM10の採用にあたっては、自社のレジシステムでは対応していなかった電子マネーを含む主要な決済ブランドを網羅している点を評価した。
新たな仕組みでは、キャッシュレス決済を利用する顧客は自販機に設置されたIM10を通じて直接購入できる。一方、現金を希望する顧客に対しては、有人レジで代金を支払った際に使い切り型の紙クーポンを発行し、そのQRコードをIM10に読み取らせることで商品を提供する運用を確立した。
2026年2月25日の店舗開業に合わせて運用を開始した結果、利用者は好みの決済手段を選べるようになり利便性が高まった。店舗側でもキャッシュレス利用者が自販機で直接購入を完結できるようになったことでレジ混雑が緩和された。自販機本体での現金管理負担や盗難リスクが解消されたことに加え、価格変更への柔軟な対応や店舗スタッフのオペレーション効率化といった効果も実証された。
ベイシアの担当者は、「当社レジシステムでは対応できない電子マネーへの対応が実現できたことが導入の決め手だった。コーヒーのみを購入する顧客へのサービスレベル向上が図れた。レジを介さずあらゆるブランドでの決済が可能となった一方、現金を希望する顧客にもジハトクを活用してQRコードで販売でき、オペレーションの効率化にもつながっている」としている。