キッツは、グローバルで統一した人事基盤として、グループ全体の人財情報を一元管理する「キッツグループグローバル人財DB」を、SAPの人事管理システム「SAP SuccessFactors」で構築し、2026年7月に本番稼働させた。9月30日、SAPジャパンとオデッセイが発表した。人財の経験や強み、資格、キャリア志向を可視化し、育成や配置、後継者計画の高度化を支える。導入支援はオデッセイが担った。
キッツは、バルブをはじめとする流体制御用機器および付属品の製造・販売を手がける総合バルブメーカーだ。世界各地で事業を展開する同社は、グループ全体の人財を一元的かつ戦略的に管理・活用するグローバル基盤の整備を、経営の重要テーマである「未来をひらく人財力の強化」と「データドリブン経営」に向けた施策と位置付けている。
キッツグループグローバル人財DBには、SAP SuccessFactorsの人事管理機能「Employee Central」を採用した。人事情報を一元管理するだけでなく、人財一人ひとりの経験や強み、資格、キャリア志向を可視化する。組織や会社の枠を越えた人財活用を支えるほか、経営陣と社員、社員同士のコミュニケーションを促し、人と仕事の新たなつながりを生み出すことも狙う。
キッツが進めるフィードバック文化の醸成においても、人財情報を活用した対話を通じて相互理解を深め、人財の成長と組織パフォーマンスの向上を支える基盤として活用する。同システムは2026年7月に本番稼働し、従業員への展開を開始した。
導入支援を担ったオデッセイは、100企業グループ以上のSAP人事導入プロジェクトで蓄積したノウハウを基にした独自テンプレート「Ulysses」を活用した。オデッセイによると、同テンプレートの利用により、高品質かつ短期間で、コストパフォーマンスの高いプロジェクト推進を実現した。
今回の導入は、人事変革に向けた第1フェーズに位置付ける。人財の可視化を通じて戦略的な人財マネジメントを推進し、育成、配置、後継者計画の高度化を支える基盤を整えた。
キッツは、AI時代においてAIを積極的に活用するとともに、人を大切にし、人の可能性を最大限に引き出すことを重視する。今後は新基盤を活用し、データドリブンな人財マネジメントをさらに進める。人財ポートフォリオの作成、育成、配置、後継者管理、評価制度など、タレントマネジメント施策の高度化を目指す。