ラクス、「Pure Storage FlashBlade」でストレージ性能向上とコスト削減図る

2024年10月18日18:40|ニュースCaseHUB.News編集部
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 バックオフィス向けクラウドサービス「楽楽シリーズ」などを提供するラクスは、「Pure Storage FlashBlade」を導入し、2024年6月に本番稼働を開始した。導入を支援したユニアデックスが10月18日に発表した。ストレージのレイテンシーが10分の1になったほか、容量密度も向上し、同一デバイスで従来の4倍の容量に拡張できるようになったという。さらに、調達やデータセンター費用まで含めた将来的な年間コストは、従来比で10分の1まで削減できると見込む。

 楽楽シリーズは近年、電子帳簿保存法改正やインボイス制度の施行を背景にユーザーが急増しており、これに伴い、楽楽シリーズで処理する領収書や請求書などの非構造化データも急増し続けている。従来、ラクスはソフトウエア型オブジェクトストレージを活用してきたが、同じ環境を継続して利用する場合、10台で運用していたサーバーを10年後には毎年30台購入、拡張しなければならなくなり、データセンターのラック台数は128基になると試算。調達コストや運用負荷が大きな課題だったという。

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Pure Storage FlashBlade

 その解決策として、非構造化データの急増に対応可能なスケールアウト型のオールフラッシュストレージであるPure Storage FlashBladeを採用した。導入にあたっては、楽楽シリーズで扱うデータの重要性を考慮して、事前に負荷試験や障害テストなどを徹底。ユニアデックスはPure Storage FlashBlade提供元のピュア・ストレージと連携し、PoC、設計立案からデータセンターの事前調査、現場調整まで網羅的にサポートし、Pure Storage FlashBladeへのスムーズな移行に貢献したという。

 ラクスは今後、各種サービスのデータをPure Storage FlashBladeへ統合し、全社的なランサムウエア対策の強化に向けて、新たに「Pure Storage FlashArray」を採用する予定だ。

ニュースリリース