ROBOT PAYMENTは、掛け払い決済サービス「請求まるなげロボ」における督促業務の効率化を目的に、オムニチャネル型コミュニケーションプラットフォーム「ソクコム」を採用した。8月12日、ソクコムを提供するFoonzが発表した。従来人手で行っていた督促業務の工数を50%以上削減しつつ、回収率は人と変わらない成果を維持。月末の業務逼迫や担当者の心理的負荷を軽減し、企業の成長基盤強化につなげる。
ROBOT PAYMENTは、請求や債権管理といった企業のバックオフィス業務を自動化するサービスを展開している。主力の掛け払い決済サービスである請求まるなげロボは、顧客数の増加に伴い督促業務の負荷が大幅に増大、従来のやり方では対応が困難になっていた。このままでは対応品質の低下や従業員の負担増につながる懸念があった。
特に、新規の請求書発行と前月分の支払い期日が重なる月末は業務が集中し、経理部門のリソースを逼迫していた。また、顧客への支払いを依頼する督促業務は、担当者の心理的・時間的負担が大きいだけでなく、電話がつながらず複数回の連絡が必要になる非効率さも課題となっていた。同社は、こうした業務のネガティブなイメージが採用活動にも影響を与えていると分析していた。
課題解決に向け人員増加とシステム導入を比較検討した結果、採用や教育のコスト、業務の属人化といった懸念から、システムによる自動化を決断。複数のサービスを比較し、ドラッグアンドドロップで直感的に自動応答シナリオを構築できるUIの分かりやすさ、定型業務の自動化による工数削減効果を高く評価し、ソクコムの採用を決めた。
ソクコムの導入で、督促業務にかかる工数は50%以上削減された。基本的な督促業務はソクコムで自動的に完結できるようになったため、業務の標準化も進み、人的ミスによる連絡漏れも解消された。同社の担当である別所氏は、「精神的な負担も大幅に軽減され、『急いで電話をかけなければならない』といったプレッシャーから解放され、落ち着いて業務に取り組めるようになった」と効果を語る。また、電話不在時にはSMSで通知することで、確実な連絡が可能になった。
今後は、督促業務以外にもソクコムの活用範囲を広げる。同社でプロダクト責任者を務める石地氏は、「未収金への督促に加え、各種書類の送付依頼を自動で行うリマインドや、顧客からの問い合わせに対する一時受け対応など、幅広い業務での応用を検討している。将来的には特定のプロダクトにとどまらず、全社的な業務効率化ツールとしての活用も視野に入れている」と今後の展望を話している。