コドモン、保育業務支援SaaSのオブザーバビリティプラットフォームをNew Relicに刷新

2025年2月6日17:51|ニュースCaseHUB.News編集部
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 コドモンが、オブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を保育業務支援SaaS「CoDMON」に採用した。New Relicが2025年2月6日に発表した。

 コドモンは、保育園、幼稚園、学童保育などの施設における職員の業務を支援するクラウドサービスを提供している。全国47都道府県で2万を超える施設での導入実績があり、保護者アプリの利用者はおよそ315万人に達する。ユーザー数の増加に伴い、サービスの安定提供に対する要求レベルが高まる中、コドモンではシステムの安定運用を担うSREチームがシステム監視を横断的に行ってきたが、監視の業務をプロダクト・機能ごとに編成されたアプリケーション開発チームへ移管することを考え、オブザーバビリティツールの活用を進めていた。

 2021年にオブザーバビリティツールを導入し、CoDMONメインシステムのインフラ監視と外形監視に着手した。マイクロサービスアーキテクチャによる新機能開発やメインシステムのモダン化を本格化する中で、ツールによりモニタリングやSRE活動に対するエンジニアの意識が高まったが、監視対象や利用機能に応じた従量制課金がSRE活動の深化に向けコスト増を招くことが懸念され、ツールの見直しに至った。

 New Relic採用の決め手は、ユーザーライセンスを基本とし、監視対象の数に上限なくフル機能を利用できる点と、テクニカルアカウントマネージャー(TAM)による技術支援への期待だった。TAMは、コドモンが目指すべきオブザーバビリティ活用の理想像を描き、目標達成に向けたアドバイスを継続的に提供した。New Relicが提供する実践型トレーニング「Game Day」も、SRE活動の定着化に貢献した。

 New Relic導入後、コストを適切に管理しながら、ユーザー体験の観測をスマホアプリまで拡大し、コンテナ環境の可視化など、SREチームの要望を制限なく実行できるようになった。現在は、CoDMONのコアデータベースの負荷対策にもNew Relicを活用し、アプリケーション性能監視ツールのNew Relic APMによって、データベースのテーブル単位でどのAPIがどれだけの負荷をかけているかも容易に把握できるようになった。

 プロダクト開発部SREリードエンジニアの田中知英氏は、「New Relicの活用により、モダンなコンテナアプリ監視の強化、トラブルシューティングとパフォーマンス改善、アプリケーション開発チームへのSRE活動の定着化といった目標はほぼ達成することができた」とコメントしている。

ニュースリリース