赤城乳業、SaaS型基幹システム「SAP S/4HANA Cloud」でDX基盤を構築

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月21日|ニュースCaseHUB.News編集部
x
hatebu

 赤城乳業は、経営効率化とイノベーション加速を目的としたDX基盤構築のため、SaaS型の基幹業務システム「SAP S/4HANA Cloud」を全面採用した。2023年11月1日から稼働を開始している。システム導入はフリーダムが支援した。フリーダムとSAPジャパンが、2024年3月21日に発表した。

 赤城乳業は、「ガリガリ君」「ガツン、とみかん」「ミルクレア」などを展開するアイスクリーム専門メーカー。2014年から基幹システムにSAP ERPを導入していたが、変化対応力や新機能、イノベーションへの迅速な対応を重視し、「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」への移行を決定した。移行のタイミングで、長年の運用で蓄積されたアドオンや周辺システムは整理された。このシステム刷新で、情報システム部門を介さずに現場が必要なデータを直接取得できるようになり、データ活用に関する課題や負担の軽減を見込む。

 今回のシステム導入では、業務をERPに合わせるFit to Standardの手法とSide by Side開発を活用した。ERPシステム導入時のカスタマイズを最小限に抑え、ソフトウェアの標準機能を最大限に活用することで、コスト効率の高いデジタルトランスフォーメーションを実現する。

 また、「SAP Signavio」を用いた業務プロセスの可視化とプロセスマイニングにより、エンドツーエンドでの業務の透明性を高め、継続的な改善を支援する。赤城乳業の革新を支える戦略的要素と日常業務の効率化を両立させるとともに、社内のさまざまなシステムからのデータを一元化し、その統合と分析を容易にすることでデータドリブンな経営を強化する。さらに、パブリッククラウドの導入により、新機能の追加や法制度への迅速な対応が可能になり、将来の事業展開に柔軟に対応できる体制の実現を目指す。

ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2024/03/0321_akaginyugyo_sap-s-4hana-cloud-public-edition/