ギブリーは、Salesforceが提供する「Agentforce Marketing」などの製品群を採用し、「Adaptive Websites」を本番環境で稼働した。8月27日、セールスフォース・ジャパンが発表した。同ソリューションの本番稼働は世界初となる。Webサイトの静的構造に伴う課題を解消し、コンテンツ制作工数の50%削減や新規リード転換率1.5%を達成した。
ギブリーは企業のAI活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援している。同社はAIネイティブシフトを掲げ、Slackbotの全社導入など業務へのAI浸透を進めてきた。一方で、公式Webサイトに20を超えるサービスや製品を掲載しているものの、従来の静的サイト構造では導線が複雑化し、訪問者が適切な情報にたどり着けず、問い合わせを通じた見込み顧客の創出に機会損失が生じていた。
こうした課題を解決するため、訪問者との対話を通じてページ内容やレイアウトを動的に変更するAdaptive Websitesの採用を決めた。自社を最初の導入企業とする「Customer Zero」として最先端の事例を実証し、クライアント企業への支援に生かす狙いもある。
同社はAgentforce Marketingを中心に、「Data 360」を用いてマーケティング、営業、カスタマーサービスのデータを一元化した。サービスページへの会話型AIエージェント実装により、訪問者が課題を伝えると即座に関連コンテンツが提案され、ページ遷移なしで問い合わせを完了できる環境を構築した。このほか、メール配信コンテンツの自動生成と効果分析、Slackを通じた施策立案から承認フローの効率化、サポートページでのFAQエージェント展開も進めた。
本番稼働から2カ月で、コンテンツ制作工数を約50%削減した。サービスページ訪問セッションの約8%でAIエージェントとの会話が開始され、全セッションの約1.5%で問い合わせフォーム送信に至るなど新規商談機会の創出につながっている。メール施策でも開封率が17%、クリック率が18%向上した。
ギブリー取締役CMO兼マーケティングDX部門COOの吉田将輝氏は、「選ばれるブランドであり続けるためには、自社の情報基盤をAIが理解できる状態に整え、最適な体験を届けることが重要だ。今回の知見を顧客の体験構築にも還元していく」とコメントしている。今後はWebサイト以外の顧客接点にもAI体験を広げるとともに、国内企業向けに展開支援パッケージを提供する。