ニデック、名刺管理の属人化解消に「Sansan」採用し営業生産性を向上

2025年10月9日22:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ニデックは、営業活動の効率化と属人化解消を目的に、Sansanのビジネスデータベース「Sansan」を採用した。10月9日、Sansanが発表した。これまで営業担当者が個別に管理していた名刺情報を一元化することで、情報検索の手間を削減し、顧客への提案活動に注力できる体制を整備する。これにより、営業組織全体で人脈を最大限に活用できる環境を構築し、営業力の強化につなげる。

 ニデックはモータ分野で世界有数の製造実績を誇る企業。同社は新中長期戦略目標「Conversion 2027」で生産性向上を掲げ、既存業務の効率化や顧客との関係強化、新規顧客開拓を重要課題としている。特に、小型モータ事業本部ではデータセンター向け水冷システムの需要が高まっており、営業力のさらなる業務効率化と強化が急務となっていた。

 従来、同事業本部では、顧客との名刺交換により得られた情報を営業担当者が個別に管理していた。このため、名刺の整理や連絡先の検索に多くの時間を要し、担当者の負担が増加していた。また、担当変更や異動の際に人脈や商談履歴の引き継ぎが難しく、組織全体での情報活用が進まないことから、潜在的な機会損失のリスクを抱えていた。

 ニデックはこれらの課題を解決し、業務効率化と人脈を最大限活用できる体制を構築するため、Sansanの導入を決めた。Sansanを活用することで、名刺から得られる接点情報をデータ化・一元管理できるようになる。これにより、名刺整理や情報検索の手間を削減し、営業担当者が本来注力すべき顧客対応や提案活動に集中できる環境が整備される。さらに、営業担当者が替わっても、後任者が顧客の連絡先や商談状況を迅速に把握できるようになり、営業組織全体での人脈活用が強化される。

 小型モータ事業本部営業統括部統括部長の伊藤健二氏は「各営業担当者が個別に管理していた顧客名刺情報をデータ化し、組織内の人脈や重要人物を可視化することで、営業活動の効率化と情報資産の一元管理を目指し、Sansanを導入した」と説明している。さらに「Sansanを導入したことで、名刺管理や社内の人脈の活用が容易になり、これまで以上に対面での商談に充てる時間が増えている」とした。同氏は、名刺を「会社としての情報資産」として活用することで、担当者の離職や異動があっても顧客情報が失われず、組織全体の力を最大限に発揮できる体制が構築されると言う。

 ニデックの他のグループ会社でもすでにSansanが導入されており、同社は今後もグループ全体での情報共有を推進し、より強固な営業体制の構築を目指す。

ニュースリリース