三井住友カード、Sansan製品で顧客データ基盤を構築 営業効率化と売上拡大を実現

2024年9月9日08:55|ニュースリリース公開日 2024年8月19日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三井住友カードは、Sansanが提供する営業支援クラウドサービス「Sansan」と「Sansan Data Hub」を活用して部門横断で顧客データ基盤を構築し、営業の生産性向上や売り上げ拡大につなげているという。8月19日、Sansanが発表した。

 Sansanは名刺情報や企業情報、営業履歴を一元管理するサービス、Sansan Data Hubは複数システムに分散した顧客情報を高精度に統合するとともにリッチ化し、マーケティングや営業活動のための顧客データ基盤を構築するサービスだ。

 三井住友カードは2020年、属人的でアナログな営業体制を見直すため、SansanとSansan Data Hubを導入。日本の約200万社の企業が法人クレジットカードの見込み顧客になり得ると捉え、網羅的なアプローチを可能にする環境を整備したかたちだ。

 同社は従来、名刺を各担当者が紙のままファイルに保管していたため、社員間での情報共有に手間がかかっていた。また、各担当者の人脈や知見を効果的に活用しきれていないという課題もあった。

 Sansaのn導入後、名刺情報をデータ化して社員間で共有できるようにするとともに、Sansan Data HubとCRMの「Salesforce」を連携させ、部門横断で顧客データ基盤を構築した。これにより、業務効率化を実現し、営業担当者の負担を軽減できたという。従来は顧客との面談記録を手入力し、表計算ソフトで管理していたが、Salesforceでの面談記録作成に切り替え、顧客手続きをデジタル化した。これらの情報をSansanの名刺情報と紐付けることで、書類作成や管理工数を削減した。

 また、営業部門とマーケティング部門の連携強化により、既存顧客の売上拡大も実現した。マーケティング部門がSansanの接点情報から正確にターゲットを絞り込んでキャンペーンメールを配信し、営業部門がタイムリーに商談を設定する体制を構築。これにより効率的なアプローチが可能になり、売上増につながったとしている。

 BtoBマーケティング施策を強化し、新規顧客獲得も加速している。Sansan Data Hubが自動で付与した情報を基にターゲットを絞り込み、キャンペーンメールを自動配信する仕組みを構築。完全自動で新規契約を促進できるようになり、マーケティング施策からの成約率を向上させたという。

 三井住友カード ビジネスマーケティング統括部グループ長 BtoBマーケティングスクアッド プロダクトオーナーの西山泰幸氏は「当社の営業活動では日本全国の企業が見込み顧客となるポテンシャルがある中で、営業の効率化は重要な課題だった。Sansanは現場のニーズに合致し、Sansan Data Hubで既存のシステムとも連携できることが評価のポイントだった。金融業界での導入も進んでおり、セキュリティ面での信頼も高いことから、リスク管理の手を緩めることなく営業改革を実現できると考えた」と導入の背景を説明している。

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