豊田通商は、社員の能力を最大限に引き出し、持続的な成長を支えるため、SAPジャパンのクラウド人事ソリューション「SAP SuccessFactors」をタレントマネジメントシステムとして導入し、2023年4月から本社従業員を対象に運用を開始した。2023年8月29日、SAPジャパンが発表した。システムの導入・構築はEYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)が担当した。
トヨタグループの総合商社である豊田通商は、社員を「Human Capital "人的資本"」と捉え、その価値を高めることを通じ社会に貢献する価値創造企業「People Company Toyotsu」(人の豊通)を目指している。この実現を支える情報システム基盤として、2022年からSAP SuccessFactorsの人財データベースと後継者管理機能を導入し、一部ポジションで活用していた。
新たに導入したのは、職務、ポジションに最適な人材を配置する「適所適材」や、個人の能力を最大限に発揮できる分野への配置転換を推進する「適材適所」を実現するためのタレントマネジメント機能。具体的には、目標、評価管理、キャリア開発計画などの機能を導入した。これにより、個々人に必要なスキルや経験を明確化し、計画的な人材育成を推進する。
導入にあたり、コンピテンシー、スキル、経験などの人財情報を可視化し、一元管理できるよう整備した。従来は個別システムに分散していた社員のタレント情報をSAP SuccessFactorsに自動連携することで、従業員が必要な情報にアクセスしやすくなった。豊田通商は今後、人財マネジメントサイクルを円滑に回すためのシステムとして、SAP SuccessFactorsの利活用を促進していく予定だ。
ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2023/08/0829_toyotatsusho_sfsf/