中国銀行、SAP Concurによる経費精算のDX化で経理業務の効率化と業務改革

2025年4月23日16:45|ニュースCaseHUB.News編集部
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 中国銀行は、経理業務のデジタル化とグループ全体の業務改革を目的に「SAP Concur」を採用した。出張・経費管理クラウドを提供するコンカーが2025年4月23日に発表した。

 中国銀行は中期経営計画「未来共創プラン ステージⅢ」の一環として、経費精算業務のDX化を推進してきた。従来の経費関連システムは分散しており、業務の効率化や負担軽減が課題となっていた。こうした事業環境の中、同行は間接費管理基盤としてSAP Concurの導入を決めた。

 SAP Concurが経費精算・請求書管理など複数の業務を一元化できること、操作性の高さ、申請者と承認者双方の業務効率化が見込める点を評価した。加えて、デジタル運用によるペーパーレス化が可能となり、運用負荷や管理負担の軽減にもつながると判断した。

 SAP Concurの採用を契機に業務プロセスの抜本的な見直しを実施している。経費精算・管理クラウド「Concur Expense」、請求書管理クラウド「Concur Invoice」、請求書OCR+補正代行「Invoice Capture」、経費精算の承認業務をサポートする「Intelligent Audit」、領収書OCRアプリ「ExpenseIt」、データ活用支援の「レポーティングサービス」など、複数のサービスを組み合わせて導入した。

 これらの導入で、経費関連業務のシステム一元化と操作性の向上を図り、申請・承認フローの効率化が実現した。ペーパーレス化により運用・管理の負担が軽減され、業務プロセスの見直しと合わせて、現行比で行員の入力業務や上長・集中部門の承認業務などのコスト(リソース)が72%削減できる見込みだ。2025年4月中旬以降、全行員約2600名が新システムを利用開始し、今後はちゅうぎんフィナンシャルグループ傘下企業への展開も予定している。

 今後、中国銀行はSAP Concurの活用を通じてグループ全体の業務効率化とコスト削減を進め、地域社会の課題解決にも貢献する。

ニュースリリース


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