ローランド、SAP S/4HANA導入で経営管理基盤を刷新 持続的成長と企業価値向上へ

2024年11月25日23:18|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ローランドはBeeXの支援のもと、SAPが提供する「SAP S/4HANA」を導入し、2024年11月22日から利用を開始した。同社は今回の導入により、高性能で継続性の高いIT基盤を確立し、持続的な成長と企業価値の向上を目指す。

 ローランドは2014年の非上場化以降、構造改革と経営のスピードアップに取り組んできた。2008年に導入したSAP ECC 6.0(ERP6.0)は、非上場下での業績回復や2020年の再上場を経て、順調に成長を続ける同社の基幹システムとして大きな問題はなかった。

 しかし、従来のSAP ECC 6.0のサポート終了期限が迫り、システム更新できないことによるビジネス継続におけるリスクや課題を認識していた。また、古い基幹システムを使い続けることで、連携する周辺システムの更新に追従できないなど、今後の成長のボトルネックとなる懸念があった。

 今回導入したSAP S/4HANAにより、ローランドはビジネス継続におけるリスクや課題を解決する。最新・最適な機能拡張や法規制改正にも迅速に対応できるようになり、投資効率の向上も見込む。

 BeeXは、多数のSAPシステム導入やクラウド導入/利活用推進を通じて培った知見を活用し、現行ERPシステムからS/4HANAへの導入およびクラウド移行のためのプロジェクト全体計画を策定した。要件定義・導入・テスト・移行および導入後の運用保守サポートまで総合的に支援した。

 ローランドの代表取締役社長CEO 兼 CIO 蓑輪雅弘氏は、「開発、生産、営業、管理など、多岐にわたる社内の各業務を円滑かつグローバルに推進し、企業活動の効率化・スピードアップを進めていくために、基幹システムを最適化していくことはとても重要」と語る。BeeXを選定した理由として、「従来のデータセンターからクラウドインフラへの移行」「グローバルな基幹システム構築への対応」に関して豊富な実績を持つ点を挙げ、「将来を見据えた総合的な支援が可能なパートナー」として評価している。

 蓑輪氏は、今回の導入により「社員が安心して働ける環境を作り、お客様、株主様には適切なサービスや情報を提供できる」と期待を寄せる。

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