丸和バイオケミカル、販売生産管理システムの基盤をSAP S/4HANA Cloudで刷新

2025年11月13日23:57|ニュースCaseHUB.News編集部
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 丸和バイオケミカルは、次期販売生産管理システムの基盤としてSAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を採用した。同製品を提供するSAPジャパンのパートナーである日本ビジネスシステムズ(JBS)と、その連結子会社であるSureBizCloudが導入を支援する。長年使用してきたレガシーシステムからの脱却と業務の標準化・最適化を図り、競争力強化に直結するデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する狙いだ。

 農薬業界を主要事業とする丸和バイオケミカルは、気候変動など予測不能なリスクや、製品ラインナップの多様化、対応スピードに対する市場ニーズの高まりに対応する必要があった。しかし、長年使用してきた基幹システム「AS/400」は、改修・機能追加によるコストの肥大化、管理の複雑さ、業務の属人化、最新技術の取り込みが困難といった多くの課題を抱えていた。

 そこで、同社は今後の市場ニーズに応え、ビジネスを次世代につなぐ安定した経営基盤を構築するため、グローバルスタンダードであるSAP S/4HANA Cloud Public Editionの導入と、組織の全体最適・業務標準化を決断した。

 システム選定の決め手となったのは、SAP S/4HANA Cloud Public Editionが、将来的なアップグレードが容易な完全SaaS型ERPパッケージである点だ。また、Fit-to-Standard(標準適合)のアプローチでグローバルのベストプラクティスを活用できること、システム刷新の課題解決にとどまらず、会社全体の業務改革・経営基盤強化につながることも採用のポイントとなった。

 今回のプロジェクトは、約15年にわたり同社のIT環境を支援してきたJBSがシステム全体の設計・構築をリードし、クラウドERPの導入に特化した専門性を持つSureBizCloudが計画策定から実装、現場への定着までを伴走支援する。このプロジェクトでは、システムに合わせて業務を変革するFit-to-Standardに準拠した新基盤システムを構築し、業務の標準化と最適化、そして個別最適から全体最適への転換を推進する。

 同プロジェクトは、丸和バイオケミカルが掲げる「100年企業として持続的に成長していく」というビジョンを実現するための重要な戦略の一つだ。同社はSAP S/4HANA Cloud Public Editionの導入による業務プロセスの抜本的な再構築(DX推進)によって、急速に変化する経営環境にも柔軟に対応し、持続的な成長を支えることを目指している。

ニュースリリース