山善は、人材マネジメントシステムとしてSAPジャパンの「SAP SuccessFactors」を導入し、2023年2月から本稼働した。2023年10月3日、SAPジャパンが発表した。システム構築はEYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)が担当した。
山善グループは、生産財と消費財の双方を取り扱う専門商社として、国内外でビジネスを展開している。2022年4月には、パーパス「ともに、未来を切拓く」、2030年ビジョン「世界のものづくりと豊かなくらしをリードする」を制定し、企業価値向上を目指している。
同社は、パーパス・ビジョン実現のため、人材マネジメント戦略を「人づくりの経営」という経営理念の重要な取り組みと位置づけている。そこで、2030年ビジョン実現に向け、人材価値の可視化、適正な評価、人材マネジメントサイクルを通じた人材価値の極大化を図るため、新たなタレントマネジメントシステムの導入を2021年から検討した。
グローバルで実績のある製品や国内の安価でシンプルな単機能製品など、複数ベンダーの製品を比較調査した結果、山善はSAP SuccessFactorsを選定した。採用の決め手は「グローバルでの人財マネジメントプラットフォームとして多様な機能と拡張性がある」「日本での導入実績も豊富にあり、将来に向け段階的な拡張性も有する」「人事業務のBPRとタレントマネジメントの高度化の両方が実現可能である」との3点。
システム構築は、人事管理データベース、新制度に沿った目標・評価管理から開始し、給与など定型業務については外部アウトソースによるBPO(Business Process Outsourcing)で導入し、タレントマネジメントシステムと連携する形で進めた。
2023年2月に新システムの本稼働を開始し、今後は人材開発、人事異動の最適化、報酬管理など、さまざまな領域で段階的に拡張する。人材マネジメントサイクルを円滑に回すことで、「人づくり」を実践し、パーパスである「ともに、未来を切拓く」を実現するためのデジタルプラットフォームとして、SuccessFactorsの利活用を促進する。
山善の経営管理本部 人事部長の江縁隆氏は「当社グループのパーパスである『ともに、未来を切拓く』の実現のためには、多様な知と経験を有する人財を『自業員』(ただ単に指示に従う『従業員』ではなく、自ら業を成す社員のこと)として育成し、それぞれが自律的に挑戦・考動する力をさらに結集して大きな力に変えていくことで、人財を起点とした持続的な成長と発展につなげ、企業価値の向上を図っていかなければなりません。人的資本と組織資本を同時に強化するプラットフォームとして導入したSAP SuccessFactorsにより、当社グループの持続的成長と発展に資する人財マネジメント戦略を推進し、当社グループの経営理念『人づくりの経営』を通じた『切拓く経営』を実践してまいります」とコメントしている。
ニュースリリースURL
https://news.sap.com/japan/2023/10/1003_yamazen_successfactors/