サンセイアールアンドディは、サプライチェーンのデジタルトランスフォーメーション(DX)を目的に、SAPのクラウドERP「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」および企業間取引プラットフォーム「SAP Business Network」を採用した。4月23日、SAPジャパンが発表した。取引先とのデジタル連携を強化し、購買業務の高度化とデータ精度の向上を図る。
サンセイアールアンドディは1999年に設立された総合エンターテインメント機器メーカーだ。愛知県名古屋市に本社を置き、遊技機の企画、開発、製造、販売を手がけている。同社はDX推進を積極的に進めており、今回のプロジェクトを通じて、ベテラン技術者の知見と若手の感性を融合させた商品開発を支える業務プロセスの高度化を目指している。
今回のプロジェクトでは、SAP S/4HANA Cloudの標準機能を最大限に活用するため、エス・オー・ダブリュー(S.O.W.)が提供する顧客自律型導入支援サービス「CSAサービス」を活用した。また、ARK CONSULTINGが業務設計や要件整理、導入コンサルティングを支援した。
本取り組みの最大の特徴は、サンセイアールアンドディが開発基盤の「SAP Business Technology Platform(SAP BTP)」を活用し、バーコード受入システムおよび各種インターフェースを自社開発した点にある。SAP S/4HANA CloudおよびSAP Business NetworkとAPI連携させることで、入出荷業務の効率化とデータ精度の向上を実現。サプライヤーとのデジタル連携を強化し、購買業務の管理レベルを高度化させた。
S.O.W.のCSAサービスを採用したことで、同社はSAP S/4HANA Cloudの標準機能を活用しながら、自律的に導入を推進できる環境と手順を整備できた。これにより、標準業務プロセスやプロジェクト推進に関する知見を社内に蓄積しつつ、迅速なサプライチェーンDXを可能にした。
今後は、購買領域にとどまらず、財務、販売、生産などを含む基幹業務全体を統合し、さらなる業務の高度化を目指す。同社は、独自性のある商品開発を進めるとともに、デジタル連携を起点とした業務プロセスの変革を継続していく。