マツダは、グローバル基準の貿易コンプライアンスへの適合と統合的なリスク管理を目的に、Sayariが提供するリスク検知プラットフォーム「SAYARI GRAPH」を採用した。7月2日、サプライチェーンリスクの可視化を支援するSayari Japanが発表した。自社グループのサプライチェーン全体に内在する多様なリスクを可視化し、適切かつ的確なリスクヘッジを行うことで、健全で円滑なサプライチェーンの構築を目指す。
自動車業界のサプライチェーン網は世界規模で展開されており、非常に広範かつ複雑だ。近年は人権や環境への企業責任がサプライチェーンを担う各企業に対しても強く問われるようになっている。また、地政学上のリスクの顕在化により、緊急時に代替調達先を模索するケースも想定され、新鮮なデータによる迅速な調査の必要性が高まっている。海外での販売比率が高いマツダにとっても、サプライヤーのデューデリジェンスや貿易コンプライアンスへの対応、リスク管理の精度向上が重要な経営課題となっていた。
こうした背景のもと、サプライチェーン内の企業関係や商流をグローバルレベルで迅速かつ精度高く可視化できる手法を検討した結果、企業の所有関係や貿易取引関係からリスクを検知できるSAYARI GRAPHの導入を決めた。
マツダが評価した主なポイントは、エビデンスに基づく117億件以上の企業や輸出入、所有関係などの膨大なデータボリュームと精度の高さである。また、実質的支配者情報を含む企業の支配関係、Tier 2以降の上流サプライチェーン、輸出先からその先の物の流れまでをグローバルレベルで可視化できる機能を備えている点も挙げられる。これにより、制裁・規制対象者とのつながり、強制労働、ESG、風評リスクなどの隠れたリスクを迅速に特定できると判断した。さらに、米国税関・国境警備局がウイグル強制労働防止法を含む規制の管理に活用するなど、各国の政府機関や多数の大手企業での豊富な導入実績による信頼性も決め手となった。
マツダはSAYARI GRAPHの活用を通じて、グループ全体のリスクを可視化し、適切にリスクを回避しながら健全な供給網の構築を推進していく。