SB C&Sは、全社員約2000人を対象とした生成AIの活用環境を整備した。5月26日、SB C&Sが発表した。独自開発のAIチャットツール「CASAI」や「ChatGPT」などを活用することで、社内におけるAI活用率は86%に達した。今後は特定の専門人材に依存しない体制づくりをさらに進め、業務効率化の加速や提案活動の高度化を目指す。
SB C&Sは、全社的なAI活用の推進に向けて、AX戦略推進部が中心となり「学ぶ」「慣れる」「使いこなす」という三つのサイクルを軸にした浸透施策を展開してきた。学びの場としては、2025年度にオンラインを含む社内セミナーを53回開催し、延べ3997名が参加した。同時にeラーニングを提供することで、実務に必要なスキルの習得と全社への浸透を図った。
環境の整備においては、全社員が安全に生成AIを活用できる基盤として、独自のセキュアなAIチャットツールであるCASAIを構築した。さらに2025年には、全社員が生成AIを活用してAIエージェントを自ら開発するプロジェクトを発足。全社員がAIエージェントの作成を経験したことで、AIを利用する側から自ら設計して活用する側へのシフトを促した。
現場主導の取り組みとして、業務用AIのアイデアを社内で募集する「AIエージェントコンテスト」を2025年からこれまでに2回実施している。累計で300名以上から約500件の応募があり、現場の業務に直結した多くの業務用AIが創出された。
これらの施策により、営業部門では顧客向けの提案書作成や各種データ分析においてAIの活用が進み、意思決定の迅速化や提案品質の向上に寄与している。カスタマーサポート部門でも、問い合わせ対応の効率化や過去の対応履歴を活用した迅速な回答作成に効果を上げている。