工業用テープや電子材料などを扱う専門商社の日昌は、需要予測と在庫管理の標準化を目的に、ザイオネックスが提供するSaaS型SCMシステム「PlanNEL」を導入した。7月27日、ザイオネックスが情報を公開した。データとロジックに基づく需給計画への刷新により、これまで1週間を要していた管理表の作成作業を自動化したほか、手作業で行っていた発注業務の約9割を自動発注へ移行させるなど、業務効率化を実現している。
日昌は1958年に日東電工の販売会社として設立された専門商社で、工業用テープやフィルム、電子材料、自動車関連部材、産業資材など多岐にわたる製品を取り扱っている。従来、同社では各拠点の担当者がExcelや独自システムを用いて個別に在庫管理を行っていたため、業務の属人化が進み、個人の経験や勘に依存した運用が課題となっていた。また、複雑なPSI(生産・販売・在庫)管理表の作成には1週間ほどの時間を要するなど、データ集計や管理作業に伴う業務負荷の高さも大きなネックとなっていた。
こうした背景から、同社はデータに基づく適切な需給計画の実現と、在庫削減および欠品防止の両立を目指し、業務改革の一環としてPlanNELの採用を決めた。
システム運用開始後、在庫管理業務の標準化が前進した。数値の動きや在庫設定の根拠が可視化されたことで、担当者と管理者の間で共通認識が形成され、業務の引き継ぎや相互の代行が格段に行いやすくなった。さらに、従来は複雑なデータの取りまとめに1週間かかっていたPSI管理表の作成作業が、システム上で自動化されたことで工数を削減した。加えて、手作業で行っていた発注業務の約9割がシステムによる自動発注に置き換わり、現場の作業負担軽減に貢献している。
同社は今後、蓄積されたデータを活用して予実管理や差異分析を進め、需要予測の精度向上を図る方針だ。さらに、自社の基幹システムとPlanNELとの連携によるデータ取り込みの自動化を推進し、サプライチェーン全体のさらなる最適化を目指すとしている。