スズキ、自動車設計のワークフロー基盤にSmartDBを採用 グローバル連携を強化

2026年7月28日18:42|ニュースCaseHUB.News編集部
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 スズキは、自動車の設計業務を支えるワークフロー基盤としてドリーム・アーツの業務デジタル化クラウド「SmartDB」を採用した。7月28日、ドリーム・アーツが発表した。2025年11月に導入を決め、拠点間の業務連携を円滑にすることで、設計業務の迅速化と製品開発力の強化を目指す。

 スズキは自動車のデザインや設計業務において、意匠デザインの実現やセキュリティ管理の徹底、複雑なワークフローへの対応を重視している。これまで同社は、多様な車種開発に対応するため、日本のIT本部ITシステム部と海外子会社で分業し、開発効率を維持してきた。

 しかし、従来のオンプレミスシステムは業務要件の拡大に伴う度重なるアドオン開発により構造が複雑化し、処理レスポンスの低下や運用負荷の増大が課題となっていた。また、運用の属人化や特定の担当者、ベンダーへの依存が進み、継続的な保守や改善が困難な状況にあった。こうした背景から、既存システムのサポート終了を機に基盤の刷新を決定した。

 選定にあたっては、多言語対応を含めた日本と海外子会社間のグローバル運用に対応できる点が評価された。さらに、業務部門が主体となって改善を進められるノーコード基盤であること、複数の工程や承認が存在する複雑な業務フローを標準機能のみで構築できる点も決め手となった。部門や役割に応じたきめ細かな権限設定が可能で、1万人規模での利用に耐えうる実績を備えている点も重視した。

 スズキは今後、デザイン設計業務の初期段階を担う二つの領域にSmartDBを段階的に展開する。一つは、車両の意匠デザイン情報を適切なアクセス権限のもとで安全に共有し、承認プロセスまで一括管理する「意匠情報管理システム」だ。もう一つは、日本と海外子会社による分業プロセスを管理し、拠点間の業務進捗を一元化する「機種開発業務依頼管理システム」となる。

 海外子会社と連携しながらシステム構築を進め、グローバルでの設計業務のさらなる効率化を目指す。あわせて、専門資格の認定制度を活用するなど人材育成や内製体制の強化にも取り組む方針だ。

 スズキIT本部ITシステム部主幹の井門慎一氏は、「SmartDBのノーコードでワークフローとデータ管理を一体的に扱える点と、業務部門が主体となって継続的に業務改善を進められる点を評価した。今回の導入は設計業務全体のプロセスを見直す良いきっかけになっている。現場が自ら改善を進め、IT部門がそれを支援する仕組みとして活用し、製品開発の迅速化と競争力強化につなげたい」とコメントしている。

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