雪印メグミルクは、全社的なワークフローシステムの刷新に向け、ServiceNowのクラウド型プラットフォーム「ServiceNow」を採用した。3月26日、導入を支援したキンドリルジャパン(以下、キンドリル)とServiceNow Japanが発表した。2025年中にグループ会社を含む約4800名が利用する全システムの移行を完了しており、業務プロセスのデジタル化と自動化を通じ、グループ全体の生産性改革と働き方改革を推進する。
雪印メグミルクは、2030年に向けたグループ中期経営計画「Next Design 2030」において、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進と人的資本の活用を基盤戦略に掲げている。この戦略の一環として、従来稼働していたワークフローシステムの刷新を決断した。旧システムでは、ユーザーからの改善要望に対してタイムリーな機能改修が困難であったほか、スマートフォンの利用制限や、システムに精通した技術者の不足による開発コストの増加といった課題を抱えていた。
新システムの選定にあたっては、全社横断的な統合業務基盤であること、ビジネスニーズへの柔軟な対応力、グローバル標準の最新テクノロジーの活用という3点を重視した。複数のソリューションを比較検討した結果、デジタルワークフローの迅速な構築を可能にするServiceNowの「App Engine」を採用。稟議申請や労務申請、マスタ申請など、利用頻度が高く重要な全ての業務プロセスをServiceNow上に集約した。
システムの移行にあたっては、雪印メグミルクの業務に精通し、ServiceNowへの移行実績を持つキンドリルが支援した。ローコードおよびノーコード開発が可能なソリューションを採用したことで、開発の容易性を確保。これにより、雪印メグミルクはIT人材の確保や開発の内製化が可能になり、現場の要望に応じた柔軟な追加開発や改修を行える体制を整えた。
導入の効果として、ユーザーはスマートフォンからも業務を行えるようになり、場所を問わない働き方が実現した。また、散在していたデータベースを統合したことで、運用管理の効率化も図られている。今後はキンドリルによる継続的な運用管理のもと、システム稼働の安定性を維持しながら、DXをさらに加速させる。
雪印メグミルクDX戦略部長の小幡貴司氏は、今回の刷新により多くの従業員の生産性向上に寄与できると考えているとした上で、創出された時間を戦略的なコア業務へシフトさせることを目指すと述べている。また、内製化の推進で社員満足度の向上を図るとともに、今後はAI活用によるさらなる省力化にも期待を寄せている。