フィリピン日系企業のShowa Create Cebuが生産ノウハウデジタル化で業務効率化

2024年9月9日08:55|ニュースリリース公開日 2024年8月6日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 Showa Create Cebu(以下、Showa Create)が、ビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)のデータ記録・分析・活用ツール「mcframe RAKU-PAD」を導入し、生産ノウハウのデジタル化を実現した。9月6日、B-EN-Gが発表した。

 フィリピン・セブで各種金属プレス部品を製造するShowa Createは、10年以上にわたり紙の帳票を使用していたが、誤記入や紛失などのミス、運用・管理コストの増大に悩まされていた。同社はこれらの課題を解決するため、現地ITパートナーであるN-PAX Cebu Corporationのコンサルティングを受け、タブレット端末を利用したRAKU-PAD導入を決定した。

 RAKU-PAD導入により、Showa Createは40種類以上の紙帳票をデジタル化し、入力業務の簡素化、記入ミスの減少、過去データの迅速な検索・集計を実現した。これにより、運用・管理コストの削減と業務効率の向上が図られた。

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管理対象の設備(左図)と帳票のイメージ(右図)

 Showa Create担当者は「RAKU-PADにより入力業務の手間が大幅に削減され、ほぼミスなく入力できるようになった。過去データの確認や集計も容易になり、トータルで見ると導入効果は大きい」とコメントしている。同担当者は更に「コストダウンや労働時間短縮、業務効率向上などの効果を定量的に評価できれば、日本本社への横展開も視野に入れている」と今後の展望を語った。

 本事例は、フィリピン・セブにおけるRAKU-PAD初の導入となる。B-EN-Gは、この成功事例を基に、フィリピンの日系製造業におけるデジタル化支援をさらに強化していく方針だ。

 RAKU-PADは、製造現場のデータをリアルタイムに収集・分析し、生産性向上や品質管理の改善に寄与するツールとして注目されている。今回の導入事例は、海外拠点を持つ日系製造業にとって、生産ノウハウのデジタル化による競争力強化の可能性を示唆している。

ニュースリリースURL
https://www.b-en-g.co.jp/jp/news/2024-08-06-news.html