ほくでん情報テクノロジーは、営業活動の強化を目的に、Skyの営業名刺管理ソフトウェア「SKYPCE」を採用した。6月17日、Skyが発表した。名刺情報の一元管理により部門や役職を横断した人脈の可視化をはかったほか、イベント案内メールの一斉配信により作業工数を3分の1にまで軽減した。今後は全社員やグループ全体への展開を進め、情報資産の安全な利活用を促進していく。
ほくでん情報テクノロジーは1991年に設立された、ほくでんグループのIT企業だ。北海道電力をはじめ、北海道内外の一般企業や自治体を対象に、業務システム開発や情報インフラの設計、構築、運用、保守サービスを一貫して担っている。
同社では従来、個人や部署単位で名刺管理を行っていた。個人でファイリングを行うケースや、会社から認可を得て無料の名刺管理ツールを使う部署もあった。しかし、社内の窓口が探しにくい、異動時に顧客情報を引き継げないなどの課題が顕在化し、組織的な管理ツールの導入検討を開始した。
製品の選定にあたっては、個人情報である名刺を会社の資産として安全に管理できるセキュリティ体制を最も重視した。同社は独自のセキュリティチェックリストに基づき、Pマークの取得有無やデータ管理体制を厳しく精査。Skyの本社を訪問してデータ入力環境を視察し、名刺情報を特定できないよう複数のオペレーターで分割入力する仕組みや、関係者以外への入室制限など、高いセキュリティレベルが確認できたことを評価して採用を決めた。
現在は、社長や役員、マネージャークラス、営業担当者を中心にSKYPCEを活用している。導入後は人脈が可視化され、初めて面会する相手であっても別部門での接点を踏まえたコミュニケーションが可能になった。また、業種別に2部門に分かれている営業担当者は、それぞれSFAツールで案件管理を行っているが、SKYPCEが加わったことで案件化する前の接点管理も実現している。
具体的な効果として、前年のイベントやセミナー等で名刺交換をした顧客に対し、一斉メール配信機能を用いた今年のイベント出展情報の案内業務が挙げられる。導入前はExcelのリストから個人でメールを作成して送付していたため、作業工数は約3分の1にまで軽減された。さらに、外出先からのスマートフォンアプリの活用も効果を上げている。従来は個人情報の社外持ち出し禁止ルールにより、外出時に顧客の連絡先を確認できず不便だったが、アプリから地図や連絡先を確認できるようになり、北海道全域の土地勘のない場所でも効率的な営業活動が可能になった。
同社は自らユーザーとして活用するだけでなく、同様の課題を抱える道内の中小規模の顧客に対し、販売店としてSKYPCEの導入支援も開始している。kintoneなどの外部製品と連携しやすく既存環境に適合しやすい点を活かし、活動記録やメール配信などを含む営業ツールとして地域に寄り添った提案活動を強化している。