ナレッジワーク、SlackとAI連携で営業準備を効率化 商談後の記録も自動化

2026年5月21日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ナレッジワークは、営業活動の高度化に向けてAIエージェントプラットフォーム「Agentforce」と「Slack」を採用した。5月20日、セールスフォース・ジャパンが発表した。社内コミュニケーションツールであるSlackを起点に営業の全工程を行うことで、営業担当者が顧客との対話に専念できる環境の整備を目指す。

 ナレッジワークは、働く人たちの成果創出や能力向上を支援するイネーブルメント企業だ。同社の営業部門では、自社AIプロダクトである「ナレッジワーク社内共有」などを活用し、業務体験の向上を推進してきた。より日常業務に溶け込んだ支援を実現するため、メインツールであるSlackを起点に各プロダクトをつなぐ構想を掲げ、Agentforceとの連携検討を開始した。

 選定にあたり重視したのは、日常業務の中に自然に組み込まれることだった。Slackと自社AIプロダクトがシームレスに連携できることから、必要なタイミングで各プロダクトが連動して動く環境を実現する基盤として「Slack Enterprise Grid」を選定した。具体的には、「Agentforce in Slack」を活用することで、Slack上でAIエージェントを呼び出し、Salesforceの顧客データと自社AIプロダクトが連動する環境を実現できる点が評価された。

 具体的なユースケースとして、まず商談準備フェーズでは営業担当者がSlackbotに顧客名を入力すると、Salesforce上の取引先情報や商談履歴などが集約されたサマリーがSlack上に自動表示される。これにより担当者はSlackから離れることなく情報を把握でき、事前の情報収集や準備時間を削減できる。

 商談フェーズでは、「ナレッジワークAI商談記録」が商談内容を自動で記録・要約し、その内容をSalesforceへ連携する。これにより入力作業の負荷を軽減し、顧客との対話内容を正確に蓄積できる。次回商談の準備に向けては、Agentforceが複数の商談データとAI商談記録を横断的かつ時系列で分析し、案件リスクや次回に向けた推奨アクションを自動通知するため、対応漏れのない営業活動が可能になる。

 今回の取り組みにより、顧客情報の自動提示によってこれまで担当者が個別に行っていた情報収集の工数が短縮され、商談前の準備をSlack上で完結できるようになる。また、人手では気づきにくいリスクシグナルを自動検知することで、ディール停滞の早期検知や対応漏れの防止といった効果も期待される。

 ナレッジワーク執行役員の田口槙吾氏は、Slackとの連携を通じて、日々の営業活動の中でAgentforceの価値を体感していると語る。商談前の情報収集から商談記録、次回アクションの管理まで、すべてがSlackを起点としてシームレスにつながることで、営業担当者が本来注力すべき顧客との対話に集中できる環境の実現を目指していく。

 今後は、モデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバーとの連携を本格化させ、社内ナレッジ活用や営業ロールプレイをはじめとする複数のAIエージェントとAgentforceが横断して協調動作する環境を構築する予定だ。これにより、営業担当者は顧客状況に応じた提案資料の自動レコメンドなどの支援をシームレスに受けられるようになる。将来的には、各AIエージェントが日常業務に自然に組み込まれ、必要なタイミングで自律的に情報提供やアクション提案を行う仕組みへと進化させていく。この取り組みを、自社プロダクトを導入する顧客企業への展開モデルとして確立し、営業担当者が顧客との対話に専念できる環境の実現を推進していく。

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