SP.LINKSは、決済システムの可視性向上を目的に「Splunk Cloud Platform」の導入を決めた。シスコ傘下のSplunk Services Japanが発表した。複数のシステムに分散していたログを統合的に収集・分析できる環境を整え、決済トランザクション単位での処理状況を可視化する。2026年上期に導入および一部活用を開始しており、2026年下期での本格運用に向けて取り組みを進めている。
SP.LINKSは、クレジットカード決済をはじめとする各種決済代行サービスを提供し、多くの加盟店のオンライン決済を支えている。同社では従来、複数のシステムに分散したログを横断的に確認しながら分析を行っていた。しかし、取引量の増加や決済パターンの多様化に伴い、より迅速かつ高度な可視化と分析が必要となり、決済サービスにおいて最も重要となるシステムの安定稼働を支える運用基盤の強化が急務となっていた。
こうした背景から同社は、システムログを統合的に収集・分析できる拡張性の高いプラットフォームとして、Splunk Cloud Platformの採用を決めた。同プラットフォームをオブザーバビリティ基盤として活用することで、データへのアクセスおよび管理を簡素化し、最適化された検索、分析、インサイトの取得が可能になる点を評価した。
今回の導入により、決済トランザクション単位での処理状況の可視化が実現した。これにより、決済エラーが発生した際の原因特定の迅速化やトラブル対応の効率化が期待され、すでに決済エラーの原因特定に要する時間の短縮といった効果をもたらしている。加盟店クライアント向けのサービス品質改善につながるとともに、決済サービスの安定運用を支えるインフラが強化された。
さらに今後は、Splunk Cloud Platformと生成AIを組み合わせた高度な運用環境の構築にも取り組む。統合されたデータに対して生成AIや機械学習を活用することで、トラブルシューティングの自動化や問い合わせ対応の一層の効率化を図り、決済システムのオブザーバビリティをさらに進化させていく。
SP.LINKSでCTOとCIOを務める阿部将人氏は、「取引量やサービスの拡大に伴い、より即時性の高い可視化と判断を可能にする運用基盤の強化が重要だった。Splunk Cloud Platformの導入により、決済トランザクションの処理状況を統合的に可視化し、システム全体を横断的に把握できる基盤の構築を進めている。今後は生成AIの活用も視野に入れ、運用の高度化と効率化を図り、加盟店のビジネスを支える決済基盤のさらなる強化を目指す」と述べている。