イントラストは、ローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.2」を採用して、「契約者マイページ」を構築した。6月18日、SPIRALを提供するスパイラルが発表した。
家賃債務保証や医療費用保証などといった総合保証事業を展開するイントラストでは、契約者からの支払い状況照会や支払証明書発行依頼などの問い合わせが多発し、業務負荷が高まっていた。特に支払証明書の発行は毎月数百件にのぼり、紙ベースでの対応に多大な工数がかかっていた。加えて、確定申告シーズンには依頼が集中し、スタッフの業務が逼迫する状況が続いていた。
また、管理会社のマイページではイントラストの保証料金が表示されないため、実際の引き落とし金額との相違に関する問い合わせが管理会社に多数寄せられ、契約者・管理会社双方にとっても負担となっていた。このような状況を受け、イントラストは決済手段の拡充とマイページ構築の両面で課題解決を目指した。
家賃債務保証事業における業務負荷の軽減と契約者・管理会社の利便性向上を目指し、ローコード開発プラットフォーム「SPIRAL ver.2」を基盤に、契約者自身で支払状況確認や支払証明書を取得できる「契約者マイページ」を構築した。
決済会社からの紹介をきっかけにスパイラルを知り、同社の提案力や業務フロー理解、営業と開発が一体となった体制、明瞭なコスト提示などを高く評価した。複数社を比較検討したが、スパイラルは要望を的確にくみ取り、仕様や画面イメージを迅速に提示した点が採用の決め手となった。
導入プロセスでは、管理会社から受け取った契約者情報をイントラストの基幹システムに登録し、そのデータをSPIRALに日次連携することで、常に最新の契約情報や支払い状況をマイページ上に反映できる仕組みを構築した。契約者はマイページにログインすることで、自身の契約内容や毎月の引き落とし額を確認し、支払証明書をダウンロードできるほか、登録情報の変更なども自ら行えるようになった。
導入後は、契約者や管理会社からの問い合わせが大幅に減少し、業務負荷が体感で半分以上軽減された。従来多かった「引き落とし金額の確認」や「支払証明書の発行依頼」も自己解決型の運用に移行し、郵送作業や郵送料も削減された。契約者・管理会社・イントラストそれぞれの負担が減り、「三方よし」の運用が実現した。
イントラストは今後、マイページの提供対象を段階的に拡大し、契約者や管理会社の声を反映した機能改善に取り組む。さらに、クレジット決済との連携も視野に入れ、決済会社・スパイラル・イントラストの三社連携によるサービス強化を進めていく。
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