StructureCraftは、ファイル共有環境および仮想化基盤をNetAppのストレージプラットフォームへ全面移行した。7月28日、NetAppが発表した。事業拡大に伴うデータ管理の複雑化に対応し、世界中の拠点間での円滑な連携とAI設計データの効率的な保存・管理を実現する。
StructureCraftは、木造建築やハイブリッド構造物の設計・建設を手掛けるカナダの構造エンジニアリング企業。北米、欧州、アジアに拠点を持ち、150名以上のエンジニアやデジタルデザイナーが在籍している。同社はAI機能を備えたRhino 3Dなどの3D設計・計算設計ツールを活用し、高度な建築プロジェクトを展開している。
こうした先進的な設計ツールは大容量で複雑なデータを生成するため、高性能で拡張性の高いデータ基盤が必要とされていた。しかし、事業の成長に伴い従来のストレージ環境ではデータ管理の複雑化が進み、将来的な基盤拡張や運用効率の向上が課題となっていた。
そこで、ファイル共有環境および仮想化基盤を全面的にNetAppのソリューションへ移行した。信頼性の高さやデータ管理機能を評価して採用を決めた。
導入後は、毎時間「NetApp Snapshots」を実行することでバックアップ体制を強化した。ファイルの破損や誤削除が発生した場合でも数時間分作業を遡って即座に復旧できるようになり、システムの耐障害性と設計チームの生産性が向上した。さらに、設計データの一元管理とグローバルなアクセス性の向上により、拠点間での円滑なコラボレーションやAIを活用した設計ワークロードへの柔軟な対応が可能となった。
初期導入を終えた同社は今後、データ運用を単一拠点へ統合する計画だ。大陸間で発生していたデータ転送を削減することで、データ管理の簡素化やネットワーク負荷の軽減を図り、グローバルな設計業務の最適化を進める。