世田谷区医師会と薬剤師会、問診データ連携を開始 レイヤードのSymviewで効率化

2024年9月25日15:37|ニュースCaseHUB.News編集部
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 世田谷区医師会と世田谷薬剤師会は、初期救急診療所と休日夜間薬局の間で、レイヤードのWEB問診システム「Symview」を採用し、問診データ連携を開始した。2024年9月19日、開発元のレイヤードが発表した。

 世田谷区医師会が運営する初期救急診療所では、一時的な診察機関という特性上、患者の既往歴やアレルギーなどの詳細な問診が必要となる。このため、2023年10月からレイヤードのWEB問診システムSymviewを導入し、業務効率化と感染対策に取り組んできた。

 一方、世田谷薬剤師会が運営する休日夜間薬局では、初期救急診療所など夜間休日に診療を行う医療機関を受診した患者が、薬局の営業時間外でも薬を受け取ることができる。しかし、曜日や時間帯によっては患者が集中し、薬剤師が十分な服薬指導を行うのが難しい状況だった。

 そこで、初期救急診療所と休日夜間薬局間でSymviewの問診データを共有するシステムを構築した。これにより、患者は薬局で再度問診票を記入する必要がなくなり、薬剤師は事前に患者の症状や受診目的を把握した上で、的確な服薬指導を行える。

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Symviewを使った問診情報連携

 今回の連携機能導入で、薬剤師は患者とのコミュニケーションに集中でき、問診内容の薬歴システムへの登録の手間も削減できた。患者は医療機関と薬局のそれぞれで問診票を記入する手間が省け、薬局での待ち時間を短縮できる。

 世田谷区休日薬局の管理薬剤師は、「Symview導入により患者の待ち時間が減り、服薬指導に集中できるようになった。薬歴入力の手間も削減でき、初期救急外来が多い当薬局では非常に有用なシステム」とコメントしている。

ニュースリリース