THKが、設備総合効率(OEE)最大化に向けたプラットフォーム「OMNIedge」のグローバル展開において、ソラコムのIoTプラットフォームを採用した。7月31日、ソラコムが発表した。
THKは工作機械や半導体製造装置などに使用される直動部品メーカーで、「OMNIedge」は生産現場のロス削減とOEE最大化を目指すソリューションだ。センサーなどのハードウェアや通信機器一式、AIソリューションをトータルで提供する。
同社の主力製品であるLMガイドやボールねじ、アクチュエータなどの直動部品は、機械や装置の内部で使用されるため外部からの点検が困難だ。「OMNIedge」は、これら部品の潤滑状態や破損状況を数値化し、AIアルゴリズムで異常を検出することで効率的なメンテナンスを可能にする。
THKは直動部品以外にも、モータやポンプなどの回転部品向け故障予兆検知AIや、工作機械の切削工具監視AIソリューションなど、対応範囲を拡大している。さらに、海外展開も開始した。
この度のソラコム採用により、ユーザーは新たなネットワーク敷設なしで既存設備に後付けし、IoTとAIを活用した予兆検知や監視を迅速に導入できる。THKがソラコムを選んだ理由は、IoT向けに最適化された管理機能と、国内外で複数キャリアに接続可能なマルチキャリア機能による広範かつ信頼性の高いネットワーク提供能力だ。
THKのIOTイノベーション本部長兼FAソリューション営業本部長である坂本卓哉常務執行役員は「SORACOMの利用で、回線の調達元を国内向け/海外向けで統一できる。また、マルチキャリア対応により、様々な電波環境の工場に対して安定した通信品質でサービス提供できた」とコメントしている。
ニュースリリースURL
https://soracom.com/ja/news/20240731-soracom-supports-predictive-detection-ai