産業システムの製造やインテグレーションを手がけるTMEICは、NTTデータ・ビズインテグラルのERP「Biz∫」を導入して会計システムを刷新し、この10月に新システムで半期の締め処理を完了した。経理業務の自動化や効率化を進めたほか、ERPのデータを活用する環境を整え、経営管理の高度化も実現したという。NTTデータ・ビズインテグラルと、親会社でBiz∫の導入を支援したNTTデータが10月22日に発表した。
TMEICの会計システム更改プロジェクトは2022年3月にスタート。限られた期間と体制で移行を完了させたいというTMEIC側の意向に対して、NTTデータは「現行業務と親和性の高い標準機能と拡張性・柔軟性を併せ持つBiz∫を中核とした新会計システムを提案した」という。
さらに、新会計システムの構築と移行にあたっては、「NTTデータが有する共通会計システムの移行実績・ノウハウを活用し、経理部などユーザー部門のシステム移行における業務負荷を抑え、現行業務に大きな影響を与えることなく、TMEICに適した機能・オペレーションを実現した」としている。
新会計システムでは、証跡の保存から支払いまで、システム上で処理する伝票をデジタル化。自動仕訳やワークフロー機能を活用することで、経理業務を大幅に効率化できたという。また、BIツールの「Tableau」を導入し、追加機能開発を最小限に抑えた上で財務データ活用の自由度を向上させた。データドリブンな経営管理の基盤として機能させたい考えだ。
システム基盤には、NTTデータグループのNTTデータイントラマートが提供する「intra-mart」を採用している。事業拡大や環境の変化に柔軟に対応できるシステムを構築したという。