三井住友トラスト・ホールディングスのDX戦略子会社であるTrust Baseは、Cloudbaseが提供するクラウドセキュリティプラットフォーム「Cloudbase」を採用した。7月25日、Cloudbaseが明らかにした。
Trust Baseは2021年に設立。金融機関やグループ会社向けに、新しいテクノロジーを利用したビジネスの企画や課題解決をミッションとしているという。クラウドネイティブな環境を構築し、アジャイル的にR&Dを進める中で、スピード感を維持しながらセキュリティ品質を高める必要があるという課題が顕在化し、DevSecOps(システム開発のライフサイクルの中で開発、セキュリティ、運用の連携を強化し開発スピードを損なわない手法)の環境整備を進める方針を決めた。
DevSecOpsの経験を持つエンジニアが社内にいなかったため、開発チームが運用しやすいCNAPP製品(Cloud Native Application Protection Platform、クラウド環境のセキュリティを包括的に保護するソリューション)を導入し、セキュリティ運用を開発チームに任せる方針を決定。CNAPP製品の選定では、開発チームによる運用のしやすさや、開発チームとセキュリティチームとのコミュニケーションの取りやすさを重視し、Cloudbaseの採用を決めた。
Cloudbaseの導入により、「開発チームがセキュリティ対策を自走できるようになった」(Trust Base)という。開発エンジニアのセキュリティ意識とスキルの向上、学習コストの削減、セキュリティチームのリソース配分の最適化にもつながった。また、サービスのリリース判定でも、「Cloudbaseによってリスクが限定されている状態を担保できる」ことで、精度の高いビジネス判断をスピーディーに下すことが可能になったとしている。