バルブメーカーのTVEが「KANNA」導入で保守業務を効率化 残業時間を1日2時間削減

2025年1月29日20:20|ニュースCaseHUB.News編集部
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 バルブメーカーのTVEは、メンテナンス業務の効率化を目的に、アルダグラムが提供するノンデスクワーク向けデジタルソリューション「KANNA」を導入した。1月29日、アルダグラムが発表した。従業員の残業時間を、1日あたり約2時間削減できたという。

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 TVEは、石油化学プラント、火力・原子力発電所向けバルブ製品などの設計、製造、メンテナンスまでを一貫して手がけている。メンテナンス業務では顧客へ提出する報告資料に写真の添付が必須であり、プラントの規模によっては一度に数千枚もの写真を撮影するという。

 従来は現場で撮影した写真を事務所に持ち帰り、パソコンに取り込んでから写真データを整理、選別して工事記録を作成していたが、この作業に多くの手間と時間がかかっていた。メンテナンス業務の対象となる現場の数が増加傾向にあることに加え、時間外労働の上限規制に対応する必要もあり、業務効率化が求められていた。さらに、写真の撮り忘れによる再撮影、デジタルカメラの破損や劣化、SDカードの紛失などへの対応も課題になっており、事務所に戻らずに現場で写真管理を完結できる仕組みの導入を検討していた。

 KANNAの導入により、スマートフォンで撮影してその場で写真整理が可能になり、作業現場にデジタルカメラを持ち込む必要がなくなった。また、KANNA内に作業箇所ごとのフォルダを作成して写真を管理することで、撮り忘れをチェックしやすい仕組み構築し、再撮影の手間を削減した。作業後の事務所への移動や事務作業時間の圧縮により、従業員の残業時間は1日約2時間削減されたという。

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KANNA内に作業箇所別のフォルダを作成し、写真撮り忘れ防止につなげているという

 TVEは今後、写真管理だけでなく、KANNAのデジタル帳票機能も活用する方針。現場での作業記録入力をKANNNAで完結させたい意向だ。

ニュースリリース