三菱UFJ銀行は、生成AIを活用したロールプレイングツール「Finatext AI 営業アシスト -AIロールプレイング-」を採用した。5月7日、同ツールを提供するFinatextが発表した。保険商品を扱う行員の提案力底上げと育成基盤の強化を図る。まずはトライアル運用から開始し、将来的には保険販売を担うすべての行員への幅広い展開を目指す。
金融業界では、顧客ニーズの多様化に伴い取り扱う保険商品が複雑化する一方で、コンプライアンス遵守の高度化や労働人口減少による育成リソースの不足が課題となっている。同行においても、従来の対人研修やマニュアル学習だけではカバーしきれない、実践的な対話スキルの習得が急務となっていた。
Finatext AI 営業アシストは、生成AIによって構築された「仮想の顧客」を相手に、音声によるインタラクティブな商談練習ができるツールだ。採用にあたっては、多様な顧客ペルソナの設定により現場に即した柔軟な対応が可能な点や、評価基準に基づく採点・フィードバック機能を備えている点を評価した。また、金融機関が求める高いセキュリティ要件を満たしていることや、将来的に他の金融商品へ応用できる拡張性も決め手となった。
同ツールの導入により、行員はマニュアルの丸暗記ではなく、顧客の反応に応じた柔軟な対話力を効率的に習得できる。また、各社の育成課題に合わせて顧客ペルソナや評価基準をカスタマイズ可能なため、トップ営業のノウハウなどの成功パターンを組織全体に標準化させることができる。