三菱UFJ銀行、中小企業向け融資基盤を統合 外部SaaSとの連携を迅速化

2026年3月31日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 三菱UFJ銀行は、中小企業向けオンラインファイナンスサービスの統合顧客基盤として、Finatextのクレジットビジネスプラットフォーム「Crest」を採用した。3月30日、Finatextが発表した。まずはオンライン融資サービス「Biz LENDING」と外部の業務SaaSをシームレスに連携させ、中小企業の多様な資金ニーズに応える総合的な融資サービスの提供を目指す。

 昨今の企業向けファイナンス市場では、従来の銀行融資に加え、法人カードや請求書カード払い、ファクタリングといった資金調達手段の多様化が進んでいる。事業者の成長フェーズや時々の資金需要に応じた最適な金融サービスを提供するためには、外部サービスとの連携による利便性向上に加え、顧客データをサービス横断的に活用することが不可欠となっている。

 三菱UFJ銀行においても、Biz LENDINGを中心としたオンラインファイナンスサービスと外部サービスを柔軟に接続でき、かつ顧客データを一元管理できるシステム構築が課題となっていた。こうした背景から、審査や貸付、顧客管理などの機能があらかじめ実装されており、迅速な事業立ち上げが可能なCrestの採用に至った。

 Crestの選定にあたっては、APIベースの設計による柔軟性と拡張性の高さが評価された。APIを通じて外部サービスからのシングルサインオン(SSO)やセキュアなデータ連携を容易に実現できるため、ユーザーは普段利用している業務ツールからシームレスに融資サービスへアクセスできるようになる。

 また、融資や決済、請求管理といった複数のサービスをまたぐデータを顧客単位で統合できる点も採用の決め手となった。これにより、銀行側で顧客の資金ニーズをより精緻かつリアルタイムに把握でき、最適なタイミングでの提案が可能になるという。さらに、Finatextグループ内の貸金事業での運用実績に基づいた、基盤としての安定性と変化の速い市場への対応力も評価の対象となった。

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Crestを用いたオンラインファイナンスサービスのスキーム

 導入プロジェクトは2026年3月から開始しており、Biz LENDINGと外部パートナーが提供するサービスとの連携に向けた開発を進める。Crestの導入により、システム構築にかかる初期コストと開発期間を抑制しながら、運用開始後の機能拡張にも柔軟に対応できる体制を整える。

ニュースリリース