小肥羊ジャパンは、多店舗展開のマネジメント強化と外国人スタッフの教育効率化を目的に、Restartzが提供する店舗運営効率化サービス「V-Manage」を採用した。9月24日、インフォマートが発表した。Restartzは串カツ田中ホールディングスとインフォマートとの合弁会社。
小肥羊ジャパンは、中国最大級の中国薬膳火鍋専門店「小肥羊」を日本国内で20店舗展開している。直営18店舗の運営において、店長が現場業務に追われ、本来注力すべきマネジメント業務に時間を割けないことが課題となっていた。また、店舗ごとに運営レベルに差が生じることもあり、本部の方針をすべての店舗に反映できる仕組みを求めていた。
加えて、外国人スタッフの増加に伴い、中国の火鍋文化や業務内容への理解が不十分なスタッフへの教育も課題になっていた。こうした背景から、小肥羊ジャパンはV-Manageの導入を決めた。すでに導入していたインフォマートの「BtoBプラットフォーム 受発注」や「メニューPlus」に対する満足度も、V-Manageの採用理由の一つになった。
V-Manageの導入により、タスク機能を通じてスタッフが各自の業務を明確に把握できるようになり、店長が現場業務からマネジメント業務に専念できる体制が構築される。本部が目指す店舗運営の質と再現性を向上させる狙いだ。また、多言語に対応しているV-Manageを活用することで、外国人スタッフの業務理解を促進し、サービス教育の底上げにつなげている。
さらに、店舗業務における共通タスクを明確にすることで、すべての店舗でサービス品質が標準化され、多店舗展開に伴う教育負荷や指示のばらつきを抑制し、店舗管理の効率化も実現できると期待する。タスク管理のデジタル化によって、HACCPに沿った衛生管理や帳票管理業務の効率化も可能になる。
小肥羊ジャパンの担当者は、これまで店長が現場業務に追われ、マネジメント業務に時間を割けないことが課題だったと指摘。V-Manageの導入によって、本部が意図する店舗運営の仕組みを全店で実現できる環境が整うこと、特に外国人スタッフへの教育効率化に大きなメリットがあると期待しているとコメントしている。