VNEXT、MagicPod導入で回帰テストを半日以下に短縮 時差活用の自動化で属人化解消

2026年6月23日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 日本とベトナムのリソースを組み合わせたオフショア体制でソフトウェア受託開発などを手がけるVNEXT HOLDINGSは、MagicPodが提供するAIテスト自動化プラットフォーム「MagicPod」を採用した。6月22日、MagicPodが発表した。コードが書けないメンバーでも運用できる体制を整えたことで、従来2〜3日を要していた回帰テスト期間を半日以下に短縮した。

 VNEXT HOLDINGSでは、開発効率向上の一環として独立したテストチームによる品質保証体制を敷いていたが、オフショア開発においてテスト品質が特定のメンバーのスキルや経験に依存する属人化が最大の課題となっていた。手動テストへの依存は「誰が実行したか」による品質のばらつきを生み、クライアントへの正確な根拠説明を困難にしていた。また、従来の自動化ツールはコーディングスキルが前提となるためチーム全体への展開が難しく、リモート環境特有の環境構築やメンテナンスの複雑さも大きな障壁となっていた。こうした中、2022年末に日本のクライアント企業からテスト自動化の導入をプロジェクト要件として求められ、それを機に本格的な選定を開始した。

 複数のツールを比較検討する中で、コードが書けないメンバーでも使える操作性、環境構築の負担が少ないクラウドベースの仕様、チーム全体で品質管理を標準化できる点を評価し、クライアントの承認を経て2023年4月に採用を決めた。

 導入後はWebアプリおよびモバイルアプリのユーザーの操作を入口から出口まで一連の流れとして再現しシステム全体が期待通りに動くか確認するE2Eテスト自動化に活用し、回帰テストをCI/CDパイプラインに組み込んで毎夜定期実行するワークフローを確立した。ノーコードで直感的に操作できるため、マニュアルテストの経験があれば1〜2週間ほどのトレーニングで習得可能となり、メンバーの入れ替え時にも前任者のテストケースをすぐに引き継げる持続可能な体制を整えた。

 これにより回帰テスト期間が半日以下に短縮されたほか、自動化テストチームの効率的な運用がマニュアルテストチームの生産性向上にも波及し、手動の作業工数を2割削減した。また、クラウド完結の環境により日本とベトナムの間の環境差異によるトラブルが解消されたほか、2時間の時差を有効に活用し、ベトナム側の業務終了時にセットしたテスト結果を翌朝に確認するサイクルが定着した。テスト結果の各ステップがスクリーンショットで自動保存される仕組みで、クライアントに対する報告が「読んでもらう」形から「結果を一緒に見る」コミュニケーションへと変化し、追加の問い合わせや説明に要する時間が削減された。さらに、英語のヘルプセンターが提供されていることで、ベトナムのエンジニアが日本語担当者を介さずに直接問題を解決できるようになり、対応スピードの向上につながっている。

 今後は、自然言語でテストケースを作成・編集できるAIエージェント機能「MagicPod Autopilot」の活用を見据えている。英語で指示を出すだけでテストステップが自動生成される環境を検証し、テスト設計のさらなる高速化と、生成AIを活用した生産性向上体制の確立を目指す。

ニュースリリース