阪神高速トール大阪、VRでETCバー復旧訓練を高度化

2026年3月26日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 阪神高速トール大阪は、料金所でのETCバー復旧作業の安全教育に、エスユーエスが開発した「ETCバー復旧訓練VR」を採用した。3月25日、エスユーエスが発表した。独自ノウハウを活用して現場環境を精緻に再現した教育コンテンツにより、年間約800名の料金所スタッフを対象とした実践的な研修ツールとして運用を開始している。

 阪神高速トール大阪は、阪神高速道路の料金収受業務を担っている。同社では先行して、料金所業務における基本行動を学ぶVRコンテンツを導入していた。これが現場から高く支持されたことを受け、より危険を伴う実作業の訓練を強化するため、今回の追加開発に至った。

 新コンテンツの開発にあたっては、エスユーエスが産業系大手メーカーと共同研究しているVR教育システムを基盤とし、阪神高速トール大阪の安全作業マニュアルを直接組み込む手法をとった。これにより、開発期間とコストを抑えつつ、現場の状況を詳細に再現した実践的な訓練環境の構築を実現している。

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料金所を再現したETCバー復旧VRの画面

 訓練の質を高めるための工夫として、最新のハンドトラッキング技術を向上させた点が特徴だ。従来のVRでは対象に触れるだけの操作にとどまっていたが、新コンテンツではタッチパネルやリモコンのボタンを指で直接押し込む動作や、ETCバーの物理的な軸に沿って動かす操作など、現実の動きに近い直感的な操作を再現している。

 さらに、失敗時の即時リトライ機能を新たに備えた。作業手順を誤った際、その場で失敗の要因を確認し、ガイドに従って即座にやり直せる。ミスが発生した瞬間に正しい手順を振り返ることで、効率的な技能習得を後押しする仕組みだ。

 今後は、このアプローチを危険が伴うあらゆる現場の安全教育に応用していく方針だ。独自のVR技術と現場の知見を融合させることで、産業界における事故防止と人材育成の支援を加速させたい考えだ。

ニュースリリース