ファインシンターは、VoyagerXが提供するAI動画編集・制作サービス「Vrew」の活用支援のもと、社内研修を実施した。7月22日、VoyagerXが発表した。人員交代の増加に伴う教育負担の軽減や品質の標準化を目的に採用し、製造現場におけるOJT動画の内製化体制を整えた。不要区間の短縮や多言語対応など現場特有の編集ニーズに対応し、動画制作の定着を図る。
ファインシンターは粉末冶金製品などを手がける製造企業だ。近年は人員の入れ替わりが増加しており、従来の対面や口頭、紙資料による指導では、教育の負担増や指導品質のばらつきが課題となっていた。こうした背景から、同社はいつでも繰り返し閲覧できる動画マニュアルの活用によるOJTの効率化と標準化を目指し、動画制作経験のない現場作業者でも撮影から編集までを行える内製化体制の構築を決めた。
一方で、製造現場で撮影した動画はワンテイクで長尺になりやすく、無音区間のカット作業に負荷がかかる点や、騒音環境下での字幕設定、多国籍な従業員への多言語対応といった編集上の課題が存在していた。
これに対しVrewは、ツール提供にとどまらない伴走型支援として、事前の課題整理からハンズオン形式の研修、導入後のフォローまでを一貫して実施した。研修は京都、滋賀、愛知、名古屋の計4拠点(3日間・全10回)で実施され、現場担当者ら約70名が参加した。
研修では、Vrewを用いた自動字幕生成やノイズ除去、無音区間の短縮、テキスト編集感覚でのカット作業などの実践的な編集フローを説明。あわせて、多言語展開に向けた翻訳字幕の追加やAI音声によるナレーション作成、動画テキストを活用した手順書作成の進め方も共有した。
研修後のアンケートでは導入を希望する声が多く寄せられ、単一のツールで多くの編集工程を完結できる点が評価された。今後は実際の制作プロセスを通じて現場の課題を継続的にヒアリングし、業務への定着に向けたサポートを進めていく方針だ。