ホテルサンルートプラザ新宿で運搬ロボット「W3」によるルームサービスを開始

2025年4月12日17:46|ニュースCaseHUB.News編集部
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 相鉄ホテルマネジメントは、顧客への利便性向上を目的に運搬ロボット「KEENON W3」を採用した。4月10日、W3を提供するDFA Roboticsが発表した。

 相鉄ホテルマネジメントが運営するホテルサンルートプラザ新宿は、新宿駅南口に位置し、外国人旅行客に人気の宿泊施設。近年、インバウンド需要の高まりとともに客足が増加する一方で、慢性的な人手不足と人件費の高騰が課題となっていた。少ない人数で効率的なホテル運営を行うため、同ホテルは業務のデジタル化と自動化を推進することとした。

 導入されたW3は、エレベーターと電話交換機(PBX)との自動連携機能を備えた最新機種。これにより、従業員が運搬業務を行う必要がなくなり、負担が大幅に軽減される。また、顧客は最新テクノロジーを活用した新しいルームサービスを体験できる。

 ルームサービスは、顧客が客室から運搬を依頼すると、1階のフロントスタッフがW3に荷物を入れ、運搬を指示することで始まる。W3は、Octa Roboticsのロボット・建物設備間連携サービス「LCI」を利用しエレベーターに自動で乗車、指定されたフロアで自動的に降りる。客室前に到着すると、W3は内線電話で顧客に知らせ、顧客がW3から荷物を受け取り、ディスプレイの完了ボタンを押すとW3は自動で帰還する。一連の流れは、ロボットとエレベーターがクラウド経由で電話交換機(PBX)と自動連携することで実現した。

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W3によるルームサービスの様子

 ホテルサンルートプラザ新宿の菊池健一郎氏は、「ロボットは労働力不足の緩和と労働の最適化ができると思い、新たな取り組みとして導入した。迅速な配達と効率化を兼ね備えたロボットを24時間稼働させることで、顧客への利便性向上と手薄な時間帯による作業、夜間時の防犯強化と総合的に活用を考えている」とコメントしている。

ニュースリリース


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