アクセサリーや雑貨の企画・販売を手掛けるフラワーリングは、受注業務の効率化と取引先の負担削減を目的に、アイルが提供する販売・在庫管理システム「アラジンオフィス」とWeb受発注システム「アラジンEC」を採用した。4月22日、アイルが発表した。システム刷新により、取引先からの受注の約半数をWeb化し、納品書発行にかかる作業時間を従来の4分の1に短縮した。
フラワーリングは、オリジナルデザインのアクセサリーやキャラクターグッズの卸売・販売を幅広く展開している。事業拡大に伴いシステム基盤の見直しを検討していたが、従来の販売管理システムにはWeb受注機能がなく、注文全体の約9割がFAX経由となっていた。そのため、紙で届いた注文内容を手作業で処理する負荷が大きく、取引先側にも手書きによる発注の手間が生じていた。
また、同社は輸入品の仕入業務において、為替レートの計算を、Excelなどを用いて手作業で行っており、正確な在庫高の算出や業務の効率化が課題となっていた。全国に点在する物流倉庫を統合する計画もあり、新倉庫の運用に適した環境整備が求められていた。
複数のシステムを比較検討するなかで、最終的にアイルの製品を採用した。選定にあたっては、アクセサリーやファッション業界特有の複雑な商習慣への理解が深く、同業界での導入実績が豊富であることを評価した。特に、多品目におよぶ品番管理や、返品処理の煩雑さといった業界特有の課題に対し、的確な提案が得られたことが決め手になった。
導入後の効果として、まず取引先からのWeb受注が浸透した。従来のFAXによる注文に比べ、取引先側で商品検索や金額確認が容易になり、発注業務の時間短縮に寄与している。現在では約半数の取引先がWeb受注に移行し、利便性が向上した。
出荷業務では、アラジンオフィスとハンディターミナルの連携をカスタマイズにより強化した。取引先ごとに異なる独自の納品ルールをシステム化し、複数の商品を一括で読み取ることで、ルールに基づいた納品書を自動発行できる仕組みを構築した。これにより、1件あたり約20分を要していた発行作業が約5分に短縮された。また、ピッキングリストの出力順を品番のアルファベット順に整列させたことで、3000点以上の商品群からの抽出作業が容易になり、誤納品の防止にもつながっている。
輸入品の管理については、オプション機能である貿易管理機能を活用し、外貨から日本円への換算を自動化した。為替変動に応じたレート設定がシステム上で可能になったことで、適正な在庫評価と仕入業務の効率化を実現している。
フラワーリングの荻野智之社長は、アクセサリー販売、キャラクターグッズ販売、OEMの3事業をさらに深掘りし、新しい挑戦を続けていきたいと語る。システムによって創出された時間を活用し、蓄積された受注・売上データの分析を進め、顧客ニーズに合わせた営業活動や新商品の提案に活かしていく。