キヤノンビズアテンダ、Webマーケ自走化で前年超えの成果 外部依存脱却へ組織体質を刷新

2026年6月3日09:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 キヤノンビズアテンダは、Webマーケティング領域における外部依存からの脱却と自社主導の体制構築を目的に、マーケティング自走化支援プログラム「DX BOOSTER」を採用した。6月2日、同プログラムを提供するシナジーマーケティングが発表した。導入から半年間で前年1年分のコンバージョン(CV)数を上回る実績を記録した。今後は構築されたノウハウ継承システムを基盤に、BPO領域におけるブランドの認知拡大を加速させたい考えだ。

 キヤノンビズアテンダは、経理、総務、人事、情報セキュリティなどの分野において、企業のさまざまな業務をサポートするBPOサービスを展開している。同社では2022年7月にWebマーケティング業務を担うマーケティング推進課を新設し、各種施策を展開してきた。

 しかし、新設当時は過去の活動情報がブラックボックス化されており社内に知見がない状態だった。前提となる基礎知識が不足していたため、広告代理店からの提案や報告内容を十分に咀嚼、評価して自社から意見を返すことが難しく、施策検討における外部パートナーへの依存度の高さが組織的な課題となっていた。さらに、世間的なトレンドの落ち着きに伴って2024年にCV数が減少傾向に転じたことを機に、知識や成果の提供を受けるだけでなく、自社で考え判断し行動できる体制への抜本的な転換を迫られていた。

 プログラムの採用にあたっては、自社の状態を可視化する現状診断に加え、知識提供にとどまらずステップを踏んで人材を育てる並走支援型のカリキュラムがメニュー化されている点を評価し、導入を決めた。

 実際の取り組みとして、同社はまず流入データやWeb上でのユーザーの動きを可視化し、離脱原因などの課題と言語化された判断基準を明確にした。全9回の研修プログラムを通じて、顧客の悩みに共感する「ユーザー目線」を軸としたサイト構成案を自ら作成し、制作会社へ的確に指示を出す実践型アウトプットを徹底した。また、人事異動によるノウハウの断絶を防ぐため、研修動画のアーカイブ化や分科会の実施によるナレッジ継承システムを構築。現在はメンバー自発による週1回の勉強会を定着させている。

 導入の効果として、自社主導で実行したサイト改修により、導入後6カ月で前年12カ月分の累計CV数を突破するパフォーマンス向上を達成した。また、検索キーワードを100個抽出するなど顧客視点を徹底したことで、代理店の報告を鵜呑みにせず、自ら仮説を持って議論し専門家の知見を引き出す対等なディレクション体制への転換を果たした。属人化が排除されたことで、後任メンバーのスムーズな業務継承も可能になっている。

 キヤノンビズアテンダBPOソリューション戦略本部部長の坂田拓也氏は、研修を通じてユーザー目線で自らサイト構成案を作り、制作会社へ指示を出すところまで踏み出せたことは大きな変化だと振り返る。現在の到達点はまだ30点ほどだと評価しているが、これは自分たちで考え実行する環境が整ったというスタートラインを意味しているとし、残り70点の伸びしろをさらなる進化と捉え、BPO領域で真っ先に想起されるブランドを目指して改善を止めずに突き進んでいきたいと話している。

 今回の組織変革により、外部依存を脱却して成果を生み続ける持続可能なナレッジ継承基盤が確立された。今後は蓄積されたマーケティング思考力を活かし、ブランディング領域の課題解決に向けた挑戦を継続していく。

ニュースリリース