大阪キリスト教短期大学、Wi-Fi環境刷新でデジタル活用推進 遠隔管理で運用負荷も軽減

2025年7月9日19:05|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大阪キリスト教短期大学は、授業で安定してデジタル端末を活用できるWi-Fi通信環境を整備するために、バッファローの法人向けWi-Fi 6対応アクセスポイント「WAPM-AX4R」と遠隔管理サービス「キキNavi」を採用した。7月9日、バッファローが明らかにした。

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大阪キリスト教短期大学

 同短大は、保育・幼児教育分野の人材育成に長年力を注いでいる。2024年には外国人留学生を対象とする日本語別科と介護福祉別科を新設。留学生が授業内容を円滑に理解できるよう、パソコンやタブレットで翻訳ツールや検索エンジンを活用する授業スタイルを取り入れるため、安定した通信環境の構築が急務となっていた。

 従来、学内のWi-Fi環境は家庭用機器で構築されており、主に教員の利用を想定したものだった。そのため、1クラス20~30人の学生が各自の端末で同時に接続するといった、負荷の高い利用には対応できなかったという。同短大事務局総務課情報システムの玉田久也氏は「(従来環境では)授業で端末が使えなかった。授業後に個別の質疑応答を行っていたが、多国籍かつ母国語も異なる留学生全員に対応するのは教員の負担が大きく、学生もリアルタイムで授業内容を理解できずストレスを感じていた」と当時の状況を話す。

 そこで同短大は、法人向けの機器による通信環境の強化を決断。1教室で20台以上の端末が同時接続する環境を想定し、Wi-Fi6対応で多台数接続に強いWAPM-AX4Rを選定した。教員や学生が教室間を移動しても通信が途切れることのないよう、最適なアクセスポイントに自動接続される「ローミング支援機能」も重視したという。運用面では、キャンパス内に設置した多数のWi-Fi機器を一元的に監視し、トラブル発生時に即時対応できる体制を整えるため、キキNaviを導入した。

 Wi-Fi環境の刷新により、授業中の接続トラブルはゼロになった。学生は授業中に聞き取れなかった内容を、字幕付きの授業アーカイブ映像で自分のペースで復習できるようになったほか、休憩時間や空き時間を使って課題やレポート作成に取り組むなど、学内でデジタル端末を存分に有効活用できるようになったという。

 新設された2学科での成果を受け、幼児教育学科でも同様のWi-Fi環境を構築し、全学科でパソコンやタブレットを活用できる効率的な学習環境が整ったとしている。

ニュースリリース