旭川市役所は、市民の利便性向上と防災拠点としての機能強化を目的に、バッファローの「FREESPOT導入キット FS-M1266」と「Wi-Fiアクセスポイント WAPM-AX4R」を採用した。4月9日、これらの製品を提供するバッファローが発表した。
2023年11月に建て替えられた新庁舎では、旧庁舎で未整備だった公衆Wi-Fi環境が新たに導入された。市民が集まる庁舎を目指し、認証機能や接続時間・回数の制限を備えたWi-Fiサービスを整備。学生の持ち帰り学習や市民の利便性向上に寄与している。また、防災拠点として非常時には認証不要でWi-Fiを開放できる仕組みも構築された。
公衆Wi-Fiの整備では、セキュリティー面や実用性が重視された。認証機能により悪質な利用者によるトラブルを抑止するとともに、接続時間や回数を制限することで回線の安定性を確保している。さらに、災害時には「キキNavi」を活用し接続制限を一括解除できる仕組みが導入されている。旭川市役所 行財政改革推進部 情報政策課の高橋英輔氏は、「緊急時には外部から設定変更が可能で安心して運用できる」と述べている。
現地調査では電波強度を測定し、最適な設置場所を決定している。庁舎内の必要なエリアに広範囲でWi-Fi環境が整備された。接続制限は1回につき1時間、1日3回までとし、市役所の開庁時間内のみ利用可能とする運用体制が取られている。
導入後、公衆Wi-Fiは学生を中心に持ち帰り学習などで広く活用されており、大きなトラブルもなく安定的な運用が続いている。旭川市役所 元情報政策課の山﨑悠太氏は、「防災拠点としても使い勝手が良い」と評価しており、今後も安全で快適な利用環境の維持が期待されている。
新庁舎は、市民が集うコミュニティースペースとしても機能しており、公衆Wi-Fiの導入はその実現に大きく貢献している。今後も市民サービス向上と防災対策強化の両立を目指した取り組みが進められる見込みだ。
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