レゾナック、日立のWIGARES導入でプラント操業のデジタル化基盤を構築

2024年9月9日07:50|ニュースリリース公開日 2024年7月29日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 レゾナックは、プラント操業の安定化と技術伝承を支えるデジタル化基盤を構築するため、日立製作所の情報一元管理プラットフォーム「WIGARES(ウィガレス)」を採用した。7月29日、日立製作所が発表した。2024年5月から大分コンビナート(大分県大分市)で本格運用を開始している。

 レゾナックは、石油化学製品の基礎原料であるエチレン製造において、運転業務に関する約3,000のアラーム(異常予兆などの警告)について、デジタル化基盤の構築と効果の検証を進め、この度、本格運用を開始する。

 WIGARESの導入により、熟練運転員の経験やノウハウを蓄積し、プラントの異常予兆に対する運転員の行動を支援する。例えば、異常予兆に対して、解決に必要なマニュアルや図面などの情報を短時間でユーザーに表示することが可能になる。これは、AIを活用した日立の異常予兆検知システム「ARTiMo(アルティモ)」の信号活用により実現したもので、レゾナックではプラントの運転員が同じ情報をこれまでの約半分の時間で取得できるようになったという。

 レゾナックは今後、大分コンビナートにおいてWIGARESを業務ノウハウの継承や安全・安定操業の追求に活用し、業務効率化を進める。さらに、業務プロセスやノウハウのデジタル化により、情報の迅速な共有や分析、予測不可能な出来事への迅速な対応能力の向上を図る。これにより、プラント操業の高度化を実現し、事業競争力の持続的な強化に貢献することを目指す。

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「WIGARES」を活用したデジタル化基盤の概念図

ニュースリリースURL
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2024/07/0729a.html