住友生命と福岡地所、オフィスビルにビットキーの「workhub」を導入 利便性向上へ

2025年9月3日22:05|ニュースCaseHUB.News編集部
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 住友生命と福岡地所は、オフィス向けコネクトプラットフォーム「workhub」を、天神エリア最高層ビル「天神住友生命 FJ ビジネスセンター」に導入した。9月3日、workhubを提供するビットキーが発表した。ワーカー専用の共用施設「Reboot!」の予約から利用、入退館までをスマートフォン一つで完結させ、利用者の利便性を高めたい考えだ。

 本ビルは、福岡市が推進する再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の一環で開発された。入居企業のワーカーの生産性向上とウェルビーイングを高めることを目的に、サウナやシミュレーションゴルフ、会議室などを備えた共用施設Reboot!を設置している。

 一方で、複数の施設を一つのアプリで利用できるようにすることや、利用者が「行ってみたら空いていなかった」といった不確実性を解消することが課題となっていた。また、カードキーによる入館やゲストの招待に手間がかかるなど、オフィス利用全般におけるストレスを軽減することも求められていた。これらの課題を解決するため、workhubの導入を決めた。

 workhubを導入したことで、ワーカーはスマートフォンで施設の空き状況を確認し、予約や入室までを一つのシステムでシームレスに行えるようになった。予約した時間のみ、スマートフォンで二次元コードをかざすだけで入室できるため、管理スタッフとのやり取りは不要となり、スムーズに利用できる。

 また、入退館に関わる作業のストレスも軽減された。ワーカーはスマートフォンアプリから顔情報を登録するだけで、顔認証によるウォークスルー入館が可能になり、両手に荷物を持っていてもスムーズに通行できる。エレベーターの行き先階指定機能とも連動しているため、セキュリティゲートを通過すると、行き先階のボタンが自動で押された状態でエレベーターが到着する。さらに、ゲストは事前に発行された二次元コードをかざすだけで受付手続きが不要となり、直接訪問先へ向かえる。訪問先のワーカーにはメールやチャットでゲストの到着が通知されるため、内線電話を受け取る必要もない。

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顔認証でウォークスルー入館する様子

 福岡地所は、workhubが予約システムと入退館設備をつなげることでワーカーの利便性を大きく向上できる点を評価した。加えて、デベロッパーの観点では、拡張性があり、ニーズに応じて利用体験をアップデートできる点が魅力的だとコメントしている。

ニュースリリース