ZENRYOKU、XAION DATAの「AUTOBOOST」で属人化を解消し商談を効率化

2025年11月17日11:39|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ZENRYOKUが、XAION DATAの営業支援SaaS「AUTOBOOST」(オートブースト)を活用して商談獲得を効率化した。XAION DATAが、11月14日に発表した。同社は代表取締役が売上の9割を創出するという深刻な属人性の課題を抱えていた。AUTOBOOSTの導入で、特定の個人に依存しない営業成果の創出に成功した。アカウント連携後わずか1週間で4件の商談を獲得するなど、営業効率の改善と再現性のある仕組みづくりを進めている。

 ZENRYOKUは営業コンサルティングやリード開拓サービスを展開し、中小企業の経営者を中心に営業の仕組みづくりを支援している。しかし、創業以来、会社の売上の9割を代表取締役の本図太志氏が作り出している状態にあり、組織としてスケールしないとの強い危機感があった。また、トップセールスが持つ、顧客の状況に応じて最適なソリューションを提案する「勘どころ」が標準化できず、他のメンバーに案件を任せてもリピートに繋がりにくいという課題も抱えていた。

 そこで同社は、再現性のある営業手法と量を担保し、メンバーの育成を可能にするための新たなプロダクトを探していた。約50社のプロダクトを検討した結果、操作が極めてシンプルで使いやすく、属人性を排除できる点に魅力を感じたAUTOBOOSTの採用を決断した。アポイント単価や人的コストを考慮し、新たな営業チャネルとして中小企業の社長が導入するメリットが大きいと判断したことも選定理由となった。

 AUTOBOOSTは、Web上のオープンなSNSやメディアに掲載された人材や企業の情報を収集・統合し、企業やキーパーソン検索を可能にするAIセールスプラットフォーム。企業リスト作成からターゲットアカウントの絞り込み、キーパーソンアプローチまでを一気通貫で実現する。

 ZENRYOKUでは、代表の本図氏のアカウントとAUTOBOOSTを連携したところ、わずか1週間で4件のアポイント獲得に成功した。本図氏は、最初のメッセージ送信まではツールで自動化し、返信があった相手に対してはプロフィールなどに基づき完全にパーソナライズしたメッセージを送る、「ばらまき」と「個別化」の使い分けを意識したことが、短期間での成果に繋がったと話している。

 本図氏は、「ばらまき」と「個別化」の使い分けを意識し、最初のメッセージ送信(1通目)までは自動化し、返事をくれた人に対しては、プロフィールや従業員数などを確認し、仮説により課題をパーソナル化したメッセージを送っている。この切り分けが、短期間での成果に繋がったポイントだと述べている。

 また、同社はAUTOBOOSTの機能性の高さから、営業活動全体の効率を大きく変えるハブになり得ると評価している。企業データや人物データを活用したリスト出力機能により、SNSアプローチ後の電話営業や、人脈を活かしたリファラル(紹介)など、二次利用の可能性も高いと感じている。

 ZENRYOKUは今後、社内メンバーのLinkedInプロフィールを強化し、個々のアカウントで成果を出せる状態を作ることを目指す。さらに、データベースを活用したセミナーやイベントの集客、顧問との連携など、AUTOBOOSTを活用した事業全体の成長に繋がる使い方を模索していく方針だ。

 本図氏は、「営業全体の最適解を一緒に作っていくパートナーとしての役割」と「AIによるメッセージ自動生成機能のさらなる進化」に期待を示し、「我々の営業活動全体を理解した上で、『こういう二次利用ができますよ』といった、もう一歩踏み込んだ提案をもらえると、継続率も顧客満足度もさらに上がる」と述べている。

ニュースリリース